研究課題/領域番号 |
21K10625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
佐藤 可奈 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 非常勤講師 (00757560)
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研究分担者 |
尾立 篤子 東邦大学, 健康科学部, 教授 (50736973)
小玉 淑巨 北里大学, 看護学部, 准教授 (00803230)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 看護管理 / コミュニケーション / 医療安全 / リスクマネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19の世界的蔓延によって、医療者と非医療者とのコミュニケーションはより重要なものとなりました。これまで、医療職はクライエントである患者さんとのコミュニケーションに注目していましたが、今後は一般の方々に話を聞いてもらい、行動変容を促すようなコミュニケーション能力が必要になってきます。現在、看護職の活躍の場は医療機関を超えて広がっており、さまざまな方々にケアを提供する中で、優れたコミュニケーション戦略を発展させている方たちがいます。この研究は、卓越した実践を行う看護職の豊かな現場の知恵を言語化・構造化して、今後の医療専門職への教育の土台を構築しようとするものです。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、非医療者とのコミュニケーションにおける看護職のもつ経験知を構造化し、具体的戦略を明らかにするとともに、教育可能な主要素を同定することである。 令和5年度は、昨年実施した関連文献のレビューと知見の整理の結果を国際学会にて発表し、アジア圏におけるテーマの動向や文化の類似性をふまえてディスカッションを行い、インタビュー調査の内容や方法を精錬した。また、ディスカッションをもとに、組織経営学分野からもRisk CommunicationおよびCrisis Communicationに関連する概念を抽出し、インタビュー結果の分析の枠組みのひとつとして内容を整理した。 さらに、対象者選定を進める中で、組織管理者とのディスカッションを行い、看護職以外の職種を比較対象として設ける案が検討された。職種によりプロセスの起始点や経過の連続性が異なる可能性があることから、数件のインタビューを終えた後に、全体像の枠組みを設定し、インタビューガイドを構造化する方法を採用することとした具体的な職種や所属施設・部署や業務内容について検討を重ね、インタビューを進めていく中で自由度をもたせながら対象者選定を実施していくこととした。また、コミュニケーション対象の特性により、戦略が異なることが先行文献により示されていることから、職種による対象評価過程の差異をまず明確にした上で、戦略のパターン化を形成していくこととした。これらの新たなインタビュー・分析枠組みをふまえ、対象者選定方法についても修正を加えた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
文献レビューの方法および対象者選定方法について再検討が必要となったため
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今後の研究の推進方策 |
今後は、設定したインタビュー調査の研究計画に基づき、倫理審査受審、研究実施を行う予定である。
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