研究課題/領域番号 |
21K10639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 福岡女学院看護大学 (2022) 自治医科大学 (2021) |
研究代表者 |
石井 慎一郎 福岡女学院看護大学, 看護学部, 准教授 (80724997)
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研究分担者 |
田村 敦子 自治医科大学, 看護学部, 准教授 (70724996)
板橋 直人 日本保健医療大学, 保健医療学部看護学科, 講師 (80570275)
塚本 友栄 自治医科大学, 看護学部, 教授 (00275778)
関谷 大輝 東京成徳大学, 応用心理学部, 准教授 (80619213)
中島 富有子 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (80592980)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | エンゲージメント / 学習 / 看護教育 / 感情 / 学習エンゲージメント / 認知的エンゲージメント / 感情的エンゲージメント / 行動的エンゲージメント / 看護基礎教育 / 自律的学習 / 協同学習 / 動機付け / 学業関連感情 / リフレクション |
研究開始時の研究の概要 |
看護教育の場ではICT教育の導入やIT活用の一方で,看護系大学乱立をもとに学生は多様化し,特別な配慮を必要とする学生や他者との協同・相談が困難な学生がに増え,終日切れ目なく学習支援を行っている。これでは,学生主体の学習だけを期待していても卒業時までに修得すべき看護実践能力への到達は困難であり,臨床を含む社会生活へ適応できない。 そこで本研究は,学習への積極的な取り組みである新たな概念「学習エンゲージメント」に焦点を当て,学生の行動・認知・感情と自律的な学習方法や協同学習などとの関連を明らかにし,教育的介入により新たな支援方法を明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は精神科臨床において反省実践を育み、看護師が必要とする感情指数を明らかにすることである。先行研究からは、精神科臨床看護師(MHNs)のEIは他の領域の看護師よりも高かった。そこで本研究の目的は、わが国のMHNsのEIに焦点をあて、その特徴を明らかにすることとする。対象者は、精神科病院3施設、内科病院2施設の看護師であり、20~30歳代の206名に無記名自記式質問票を配付した。EIはWong and Law Emotional Intelligence Scale 日本語版(豊田・山本、2011; 以下 J-WLEIS)を用いた。J-WLEISは、[SEA]、他者の感情評価、感情の利用、感情の統制の4下位尺度、16項目から構成され、得点が高いほど情動指数が高い。MHNsと精神科以外の看護師群(IMNs)のEIの比較はt検定、さらにcohen’sd)を算出した。その結果、MHNsの[総得点]はIMNsよりも有意に低く(p<0.05、d: 0.4)、さらにMHNsの[[SEA]]はIMNsよりも有意に低かった(p< 0.001、d: 0.7).。その他の下位尺度に有意な差はみられなかった。 本研究は、MHNsを対象にしたEIの先行研究とは異なる結果であった。とくに自己への気づきに必要なMHNsの[[SEA]]はIMNsよりも有意に低く、効果量の大きさから実質的な差があるといえる。MHNsは、職場以外のワークショップやカンファレンス、研究会に積極的に参加し、他病院の看護師や多くの看護学や看護学以外の専門家と関わり、学び、自らを省察する必要がある。看護基礎教育では、学生が実習中や実習後に指導者や教員とのディスカッション、実践の記録を通し、学習者自身が自分の感情を振り返るトレーニングが必要と考えられる。
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