研究課題/領域番号 |
21K10647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
宇野 真由美 (岩永真由美) 四條畷学園大学, 看護学部, 准教授 (50425047)
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研究分担者 |
西尾 ゆかり 四條畷学園大学, 看護学部, 准教授 (70437169)
藤永 新子 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (70508663)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | コンフリクト / 患者看護師関係 / 院内教育 / 院内研修 / カードゲーム / オンラインゲーム / 看護師患者関係 / 教育介入 |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19の影響により2021年度以降に就職する新卒看護師は、臨床実習などで患者と関わる経験が少なく、患者とのコンフリクトの経験がほぼ無いことが予測される。そのため、新人看護師と患者にコンフリクトが起きた場合、患者への萎縮や問題から逃避する傾向が推測される。 本研究の目的は、新人看護師にカードゲームを用いた教育介入をすることで、コンフリクトへの認識と対応への有用性を検証することである。 本介入は、多種多様な模擬のコンフリクトを経験する。その結果、新人看護師がコンフリクトを認識し、患者の思いをとらえることで、萎縮あるいは逃避することなく、「看護師と患者の良好な相互作用の経験」となると仮定する。
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研究実績の概要 |
申請者らは、ベッドサイドで日常的に経験する新人看護師と患者のコンフリクトに着眼している。学術的背景は、看護学や社会学、経営学を基にした申請者の複数の報告 と「看護師と患者の認知に基づくサファリングと良好な相互作用モデル」(図1)の構築(宇野 2018)である。新人看護師と患者のコンフリクトへの「教育介入モデル」を作成するため、多種多様な模擬のコンフリクト(4カテゴリー、60アイテム)が経験できるカードゲームの有用性を明らかにすることである。 2021年度の対面式カードゲームを50組に行う予定が、コロナ禍の影響で研究協力が芳しくなく、2022年も引き続き同方法でのデータ収集を行った。前後比較の記述調査としてテキストマイニングと関連解析の対応分析を行い、補助データとして録画の発話や表情を分析した。記述調査の構成は、トーマス(2015)のTKI(トーマスキルマンコンフリクトモード検査)を基に看護場面に置き替えて申請者らが作成をした。感染予防の観点からも2022年に予定していたオンラインゲームの介入も同時進行させ、データを得ている途中であり、分析過程にある。オンラインゲームはホームページにリンクさせており、学術集会での交流会などの場に赴きホームページの活用を推進するようにつとめる。 今後は、当初予定の通りカードゲームとオンラインゲームを比較し、それぞれの利点および欠点について、検討を行う。そのうえで、今後の研究を展開させていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍の影響で研究協力が芳しくない。当初予定のデータは得られないものの徐々に介入を進めているところである。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に引き続き2023年度も、オンラインゲームによる介入評価を実施する予定である。感染による社会情勢を鑑みつつも、研究依頼を進めていく予定である。オンラインゲームは、直接対面でゲームをするということではなく、個人のPCを利用して実施することができるため、協力への理解が得られやすいと想定している。
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