研究課題/領域番号 |
21K10650
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 兵庫医科大学 (2022) 兵庫医療大学 (2021) |
研究代表者 |
鈴木 みゆき (岡みゆき) 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (30510987)
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研究分担者 |
鷹股 亮 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (00264755)
土田 敏恵 兵庫医科大学, 看護学部, 教授 (10461170)
徳重 あつ子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (30555644)
伊部 亜希 敦賀市立看護大学, 看護学部, 准教授 (80452431)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 女性看護師 / 看護師 / 手 / 手の冷たさ / 交感神経 / 冷え / 女性 / 交感神経活動 |
研究開始時の研究の概要 |
女性看護師の手の皮膚温は21~35℃台で、質問紙調査では28.1%の女性看護師が手の冷たさに対し患者から不快感を示されていた。手の皮膚温が低いことは、過剰な体温調節反応によると考えられるが、過剰な交感神経の活性化が関わっている可能性がある。看護師は交感神経が優位になりやすいといわれるが、就労中の交感神経活動や就労環境と手の冷たさの関連は明らかでない。本研究の構想は、女性看護師において①実際の就労環境でどのような業務により交感神経活動や血流量に変化があり手の冷たさが生じているか、その関連の解明、②手の寒冷血管反応の解明、③交感神経活動や寒冷血管反応を踏まえた手の冷たさに対する改善策の開発である。
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研究実績の概要 |
本研究全体の目的は、①就労中の女性看護師の業務、就労環境、交感神経活動、血流量、手の皮膚温の関連を明らかにする、②手の冷たさがある女性看護師の寒冷血管反応を明らかにする、③結果から交感神経活動を踏まえた手の冷たさの改善策を開発し、予備研究を実施して交感神経活動、血流量、手の皮膚温を指標として最適法を見出すことである。研究の構成としては、「病院での観察研究」、「学内・人工気象室での実験研究」、「手の冷たさの改善策の開発と予備研究」の3つのステップから構成している。当初病院での観察研究を最初のステップとして準備を進めていたが、2021年度に引き続き、2022年度冬季においても新型コロナウイルス感染症が十分に落ち着いていなかったことから実施を見送り、「学内・人工気象室での実験研究」を先に実施することに変更した。 このステップでは、女性看護師の手の冷たさを生じやすい人のメカニズムを解明するために、就業している女性看護師を対象とし、人工気象室で冷水負荷の反応性を評価する実験を行った。反応性としては、手の皮膚温、手の血流、自律神経活動(心電図)、主観を測定した。2023年2月から3月に実験を行い、17名の研究対象者に研究協力を得ることができた。現在、測定したデータの解析を進めているところである。このステップにより、手の冷たさを生じやすい人のメカニズムを明らかにできる。そのため、今後、メカニズムを踏まえた改善策を講じることにつなげていけると考える。 次年度については、見送っていた「病院での観察研究」を冬季に確実に実施するためにも、秋季には大学の倫理審査を受審し実施許可を得られるように整え、病院に研究協力の依頼を行うなどの準備を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症が十分に落ち着いておらず、「病院での観察研究」と「学内・人工気象室での実験研究」の順序を入れ替えたが、「学内・人工気象室での実験研究」は遂行できたため、やや遅れているとした。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、実施済みの「学内・人工気象室での実験研究」のデータ解析を進めていく。また、冬季には実施を見合わせていた「病院での観察研究」を実施する。当初2023年度と2024年度の2年間で実施予定であった「手の冷たさの改善策の開発と予備研究」を2024年度中に実施することにより、遅れが解消し、予定通りの時期に終了の見込みである。
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