研究課題/領域番号 |
21K10662
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 愛媛県立医療技術大学 |
研究代表者 |
大野 祐子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 助教 (30850309)
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研究分担者 |
岡田 ルリ子 聖カタリナ大学, 看護学部, 教授 (00233354)
徳永 なみじ 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (90310896)
野本 百合子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (60208402)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | シャドウイング実習 / 看護学実習指導 / 看護学実習指導ガイド |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、看護学生の看護学実習における学習目標の達成を効果的に支援するための一方法であるシャドウイングの方法を用いる実習に活用できる実習指導ガイドを開発することを目的とする。 その第1段階は、看護師を対象に、シャドウイング実習において「看護師が直面する困難」と「看護師の教育的意図とその行動」を解明する。第2段階は、教員を対象に「シャドウイング形式による実習のねらい」を解明する。続く、第3段階は、第1、第2段階の結果を統合し、「シャドウイング実習の実態及び課題」を解明する。これらの研究を通して明らかになった成果を統合し、「効果的なシャドウイング実習に向けた看護学実習指導ガイド-病院編」を開発する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、看護学実習における看護学生の学習目標の達成を効果的に支援するための一方法であるシャドウイングの方法を用いる実習(以下、シャドウイング実習)に活用できる実習指導ガイドを作成することである。 第1段階として、看護師を対象に、シャドウイング実習において「看護師が直面する困難」と「看護師の教育的意図とその行動」、第2段階として、看護職養成教育機関に所属する教員を対象に、「シャドウイング形式による実習のねらい」を解明する。 令和4年度、看護師を対象とする第1段階の調査に用いる質問紙の信頼性、妥当性を確認するため、2施設の医療機関でパイロットスタディを実施した。具体的には、返送された質問紙に記載された内容を分析し、質問項目の加筆、修正を検討した。また、看護職養成教育機関に所属する教員を対象とする第2段階の調査に用いる質問紙の信頼性、妥当性を確認するため、豊富な教育経験のある教員に助言を受けるとともに、5施設の看護職養成教育機関でパイロットスタディを実施した。返送された質問紙の記載内容から問いの設定や質問項目の内容について再検討した。さらに、本調査に向けて、調査対象とする100床以上の医療施設、および教育機関(大学・専修学校)の選定を行った。 令和5年度は、育児休業を取得したため、研究を一時中断しており、データ収集を令和6年度に延期した。研究再開後は、質問紙の内容や調査対象施設等を再確認し、データ収集の準備を行っている。今後、令和6年度のデータ収集に適切な時期を選定し、速やかにデータ収集を開始する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和4年9月より令和5年度まで、産前産後休暇及び育児休業を取得し、研究を中断したため。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度(2024年度)は、令和4年度に信頼性・妥当性を確認した質問紙を用いて、第1段階として、学生指導を担当する看護師を対象に、シャドウイング実習において「看護師が直面する困難」と「看護師の教育的意図とその行動」を解明するための調査を実施し、内容分析を用いて成果を産出する予定である。また、並行して第2段階として、看護職養成教育機関に所属する教員を対象に、「シャドウイング形式による実習のねらい」を解明するための調査を実施し、同様に内容分析を用いて 成果を産出する予定である。第1段階、第2段階のデータ分析により、結果が明らかになった後は、それらを統合し、第3段階となる「シャドウイング実習の実態及び課題」の明確化を図ると共に、シャドウイング実習の指導において、臨床側、学校側がそれぞれ考慮すべき、課題とその対応策の検討を予定している。 令和7年度(2025年度)には、これらの統合した成果を調査の対象となった実習指導を担当する看護師及び看護職養成教育機関に所属する教員にフィードバックし、成果の妥当性を検討した後、さらに第1段階から第3段階の成果を統合し、「効果的なシャドウイング実習に向けた看護学実習指導ガイド-病院編」を開発する。加えて、開発したガイドブックを再度、実習指導を担当する看護師と看護職養成教育機関に所属する教員に提示し、評価を得る。その結果をガイドブックに反映することを通して、より活用性の高いガイドブックへと修正する予定である。
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