研究課題/領域番号 |
21K10673
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 湘南医療大学 |
研究代表者 |
斉藤 琴子 湘南医療大学, 保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻, 准教授 (20599758)
|
研究分担者 |
丁子 雄希 新潟リハビリテーション大学(大学院), 医療学部, 准教授 (70820083)
宮田 なつき 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (90344225)
山崎 真帆 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 講師 (50725132)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 箸操作 / 脳卒中片麻痺者 / 利き手交換 / 脳卒中 / 筋電図 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、非利き手において実食可能な箸操作練習に関するリハビリテーションプログラムの開発である。そのため、表面筋電図を用いて1.非利き手による箸操作取得に必要な筋活動様態の解明、2.箸・自助具箸の評価、3.箸・自助具箸の選定方法の明確化、以上の3つの方法を中心として研究を進める。これらの研究を基に、非利き手による「箸で食べたい」を支えるためのリハビリテーションプログラムの開発を目指す。
|
研究実績の概要 |
障害により利き手交換を行わざる得ない場合、代表的な練習方法として非利き手を用いた箸の操作練習が行われる。本邦において、箸操作での食事は文化的背景を元にニーズが高い。しかし、リハビリテーションにおいて箸操作の練習に多大な時間を要しているが、非利き手による箸操作の獲得率は3割程度と報告されており、非利き手による箸操作の習得は非常に難しいことがわかる。本研究は、令和3年度(2021年度)から4年間において、筋電図学的解析の観点から非利き手による箸操作取得に必要な評価と能力を明確化することを目的としている。令和4年度(2022年度)においても新型コロナウイルスの収束は見られず、病院・施設への立ち入り制限の期間があった。しかし、リスク管理に重々注意を払いながら対面による質的研究と量的研究の両方を行った。令和4年度(2022年度)の研究実績として、以下の1~3の通りである。1.箸操作に関する文献レビュー①小児を対象とした幼少期から学童期における箸の正しい使い方に対するスコーピングレビューを行い、雑誌(査読付き)へ投稿し2023年5月末に刊行予定である。②箸操作に関するレビューについて、2023年度に発表および投稿予定である。2.モーションキャプチャーによる箸操作評価非利き手による箸操作の獲得について、割り箸(角箸)を用いて経時的な練習効果による近位箸のずれと主観的満足度について明らかにした。3.脳卒中右片麻痺者を対象とした、食具・食事動作に関わるインタビュー脳卒中右片麻痺者(回復期病棟入院者、地域在住維持期者)を対象に、食事動作に関わるインタビュー調査を行った。対象者人数を増加し、令和5年度(2023年度)に研究成果発表を行う予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
臨床研究での計測が新型コロナウイルスによって、実施困難となっている。しかしそれ以外の基礎的研究においては、若干の遅れが認められる程度である。臨床研究実施先においての計測がこのまま困難な状況が続いた場合、基礎研究をさらに進めて同様の研究成果を得るようにする。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度(2023年度)の5月から新型コロナウイルスは5類感染症へ移行した。しかし、現在も臨床研究実施先において感染および予防により、立ち入りができない状況が断続的に起き、研究計画の実施に影響を及ぼしている。今後も感染状況に柔軟に対応し、量的研究および質的研究の以下1)~5)について推進していく。 1)箸操作に関する文献レビュー(基礎研究)、2)健常成人を対象とした、モーションキャプチャーによる箸操作の評価の検討(基礎研究)、3)自助具箸・箸における筋活動の分析(基礎研究、臨床研究)、4)脳卒中片麻痺者を対象とした箸を含めた食具・食事動作に関するインタビュー(臨床研究) 新型コロナの影響が薄い基礎研究部分において、本年度中に学会発表および国内・国際誌への投稿を多角的に進めていく。
|