研究課題/領域番号 |
21K10680
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
下里 誠二 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (10467194)
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研究分担者 |
山崎 浩司 静岡社会健康医学大学院大学, 社会健康医学研究科, 教授 (30378773)
百瀬 公人 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (30230056)
西澤 公美 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90573379)
木下 愛未 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (50783239)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 包括的暴力防止プログラム / CVPPP / 共同創造 / 権利擁護 / 暴力 / ケア / 精神科医療 / 当時者 / 攻撃性 |
研究開始時の研究の概要 |
精神科の臨床場面でおこる当事者の攻撃行動(暴力)に対して、医療者がケアとして適切にかかわるためのわが国唯一プログラムである、包括的暴力防止プログラム(Comprehensive Violence Prevention and Protection Program: CVPPP)(下里編著,2019)を、当事者と共に改良することで当事者が安心することのできるプログラムを創造する。このため、プログラムの全体像を当事者にも参加してもらい、意見を述べてもらうとともに、身体介入技術に関しては運動学的な解析によりその内容を確認する予定である
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研究成果の概要 |
CVPPPを改良する視点を当事者と共に検討した。当事者参加で研修会を開催すると同時に、元気回復行動プラン(WRAP)、哲学などの視点を通して当事者と共に課題を明確にするためセミナーを開催した。結果権利擁護の視点を強調すること、またクライシスプランにおいて、CVPPPによるサポートが当事者の望む介入法に選ばれるように、改良を重ねる必要があると考えらえた。次にエスコート法に関する検証として、CVPPPによる正規法とそうではない非正規法で比較を行った。結果、権利擁護の重要性を強調できた。またエスコート法の検証ではCVPPPの方法が安心できるものである可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果、当事者の危機的状況に際して、権力勾配に基づく力(force)に配慮し、相互作用を考えること、医療の中でも医療優先の強制性を発揮しないために、CVPPPはあくまで医療化されないところから考える必要があるという理念を持つこととした。クライシスプランで当事者から認められる介入方法となっていくという方向性も示されたが、このことは、CVPPPを当事者と共同創造することを継続していくことによって、当事者の権利擁護につながるものであることが示された。また、エスコート法の検証についてもこれまでになかったCVPPPの技法に関して始めてエビデンスを検証したものであり、意義の大きなものであった。
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