研究課題/領域番号 |
21K10685
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
浜崎 美和 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (70815935)
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研究分担者 |
松浦 江美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (20363426)
堀川 新二 活水女子大学, 看護学部, 講師 (20714827)
折口 智樹 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (90295105)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 口腔ケア / 関節リウマチ / 歯周病 / 口腔内環境 / 看護学生 / 歯科衛生学生 / セルフケア習慣 / 唾液検査 / 口腔環境 / 看護系大学生 / 音波歯ブラシ / プラーク / 関節リウマチ患者 / 歯周病関連菌 / セルフマネジメント / 看護 |
研究開始時の研究の概要 |
関節リウマチ患者の歯周病罹患率は一般集団と比べて高く,関節リウマチと歯周病には関連があり,歯周病が治療経過に悪影響すること,歯周病治療で疾患活動性が低下することが報告されている.つまり,関節リウマチ患者には口腔ケアが重要である.しかし,関節リウマチ患者は,治療に伴う易感染傾向や機能障害や疼痛,握力低下から整容動作が困難である. そこで本研究では,1)関節リウマチ患者の口腔ケアと口腔内環境の実態,2)口腔ケアを妨げる要因,3)口腔ケア介入方法の構築,4)口腔ケア介入前後の口腔内環境の変化および関節リウマチの疾患活動性との関連について明らかにすることを目的とする.
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研究実績の概要 |
関節リウマチ患者の歯周病罹患率は一般集団と比べて高く,口腔ケアが重要である.関節リウマチ看護に関するテキスト等において,感染予防指導などと同じように口腔ケアについての項目はあるが,内容は一般的で実際に実施できているかは不明である.口腔ケアを実施するに当たり,歯周病にならない為の道具の選定や口腔内環境に着目することは重要である. 関節リウマチ患者は外来での治療が主となるため,口腔内環境を調査するに当たり,侵襲がなく簡便かつ短時間で調査できることが必要となる.そこで,簡易唾液検査装置「SillHa」を用いて,健常人である看護学生36名と歯科衛生学生31名を対象に,口腔内環境と口腔ケアに関するセルフケア習慣を明らかにすることを目的に調査を実施した.唾液検査の測定値(中央値(四分位範囲))が最も高かったのは,歯茎の健康(白血球) で看護学生61(46.3-67.0),歯科衛生学生61(41-65)だった.口腔内環境は,2群間に統計学的有意差は認めなかった.口腔ケアに関するセルフケア習慣は,歯磨きの回数や歯磨きに要する時間,間食の有無,口腔関連QOLは2群間に統計学的有意差は認めなかった.フ ッ素入り歯磨き剤(p<0.001)と口腔ケアで使用する道具のフロス(p=0.002)は,歯科衛生学生が有意に多く使用していた. 本研究における口腔内環境では,看護学生と歯科衛生学生ともに成人期の基準値に比べてむし歯菌は低いものの緩衝度が低く歯茎の健康(白血球)が高いことから,虫歯よりも歯周病リスクが高いことが考えられた.その原因として,唾液分泌の低下や不適切なブラッシングや歯磨きのし過ぎなどから口腔内損傷を起こしていることが考えられた. 今後は、セルフケア習慣以外にも歯ぐきの健康リスクに関する要因を調査に組み込むこと、対象者を関節リウマチ患者や膠原病患者として調査していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は、COVID-19の影響から関節リウマチ患者を対象とした調査に踏み切ることができなかったため、対象者を健常人として実施した。 これまでの調査結果を基に調査内容を検討した上で、現在、膠原病患者を対象に調査を開始している。
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今後の研究の推進方策 |
対象者を看護学生や歯科衛生学生としていた調査結果、調査内容を基に研究計画書を見直し、現在は膠原病患者を対象に外来における調査を開始している。 今後は、調査で得られたデータを解析し、学会発表や論文投稿の準備を行っていく予定である。
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