研究課題/領域番号 |
21K10691
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
高橋 綾 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (70331345)
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研究分担者 |
小竹 久実子 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (90320639)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 喉頭摘出術 / 社会的適応 / 看護介入 / 看護介入モデル / 喉頭摘出者 / 喉頭全摘出術 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究は、喉頭全摘出術を受けた人の社会的適応を促進する看護の質向上を目指し、看護実践自己評価尺度を開発しそれを活用した看護介入モデルを構築することを目的としている。喉頭摘出者は退院後もセルフケアを継続しながら生活していくが、現在の看護システムでは退院後の生活の支援においても病棟看護師が重要な役割を果たしている。しかし病棟看護師が退院後の喉頭摘出者と関わる機会は限られ自己の看護実践を適切に評価するための手がかりは得難く看護の質向上において課題となる。そこで病棟看護師への調査をもとに看護師が自己の実践を振り返ることが可能な自己評価尺度を開発することで有効な看護介入モデルを構築したい。
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研究実績の概要 |
本研究は、喉頭全摘出術を受けた人の社会的適応を促進する看護の質向上を目指しており、看護実践自己評価尺度を開発しそれを活用した看護介入モデルを構築することを目的としている。喉頭摘出者は退院後もセルフケアを継続しながら生活していくが、現在の看護システムでは退院後の生活の支援においても病棟看護師が重要な役割を果たしている。しかし病棟看護師が退院後の喉頭摘出者と関わる機会は限られ自己の看護実践を適切に評価するための手がかりは得難く看護の質向上において課題となる。そのため病棟看護師への調査をもとに看護師が自己の実践を振り返ることが可能な自己評価尺度を開発することにより有効な看護介入モデルを構築することを目的とした 当初、評価尺度案の作成をし、喉頭摘出者に関わる病棟看護師を対象とした質問紙調査により検証する計画であったが、2021年度の項目作成のプロセスにおいて質的研究のデータを再分析することに変更した。本研究期間において可能な研究活動が計画時から変わったこと、この分析結果は提示する看護介入モデルの基盤となることが理由である。2023年度は国内外の社会的適応に関する文献検討を継続して実施、喉頭摘出者の社会的適応を目指した在宅療養移行支援のプロセスを明らかにすることを目的に看護師を対象とした面接調査データを修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析した。同時に、研究全体についての計画を修正した。本研究が目指す社会的適応を促進する看護の質向上に向け、最終的にはアウトカムの検証が必要である。本研究期間に作成する予定の尺度はそのプロセスを評価するものとなるが、看護として有効なものである必要があることから当事者からみた評価の反映は不可欠である。そのため、喉頭摘出者への面接調査を追加し看護の評価指標として作成することにした。修正した計画にもとづき遂行予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究期間において可能な研究活動が計画時から変わったことから、2021年度の項目作成のプロセスにおいて質的研究のデータを再分析することに変更した。そのため、全体の計画として進行が遅れた。2022年度はその分析を終え次の段階に入る計画であったが、教育活動が優先される状況により計画したとおりの研究時間を確保できず、質的分析の途中の段階までとなった。そのため研究遂行に向けて研究体制づくりを行った。2023年度は、質的研究の分析の実施と同時に、当事者への調査を加える方向での研究計画修正を行った。前年度までの進捗の遅れがあり全体としては遅れた状態にあるが、2024年度は修正版の計画にもとづいて研究を遂行し評価指標の作成を行っていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に修正した計画にもとづき遂行する。分析により明らかにした喉頭摘出者の社会的適応を目指した在宅療養支援のプロセス、文献検討により、第一段階の評価指標案を作成する。第一段階の評価指標案は、看護師への調査により項目を修正、その後、喉頭摘出者への面接調査により評価指標としていく。この評価指標は、デルファイ法での検証を計画している。当初計画においては、看護実践自己評価尺度を開発しそれを活用した看護介入モデルを構築することを目的としていた。しかし、尺度として提示する項目は看護として有効なものである必要があり、当事者からみた評価の反映は不可欠である。そこで、喉頭摘出者への面接調査を追加し、看護の評価指標として作成することに変更した。看護師への調査、喉頭摘出者の2段階があるため、2024年度はこの調査にもとづく評価指標の提示を計画している。
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