研究課題/領域番号 |
21K10692
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 新潟県立看護大学 |
研究代表者 |
坂田 智佳子 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (20794390)
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研究分担者 |
石田 和子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30586079)
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研究期間 (年度) |
2022-02-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 終末期がん / 在宅療養移行 / 地域包括 / ケアプログラム |
研究開始時の研究の概要 |
我が国において、住み慣れた地域で最後まで生活を営むことができるよう地域包括ケアシステムが各地域において構築がされているが、終末期がん患者の医療ニーズは高く、在宅緩和ケアについて十分に整備されているといい難い現状がある。そのため、本研究の目的は「終末期がん患者の在宅療養への移行を困難にする要因」を病棟看護師(退院支援看護師を含む)、訪問看護師、患者、家族の4視点から明らかにし、これらを基盤として在宅療養への移行をつなぐ終末期がん患者の地域包括型看護ケアプログラム構築とその検討を行う。
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研究実績の概要 |
患者が「住み慣れた地域で自分らしく過ごせることのできる終末期がん患者の病院療養から在宅療養への移行を繋ぐ地域包括型看護ケアプログラム」の作成に活用するために、看護師、訪問看護師、患者、家族の側面から捉えた終末期肺がん患者の在宅療養を困難にしている要因について明らかにすることを目的としている。 修士論文の結果より、看護師が捉えた終末期観患者の在宅療養への意向を困難にする要因として『患者・家族の終末期療養に対する意思決定支援が難しい』『在宅療養へ移行するタイミングが難しい』『家族介護が困難な状況がある』『療養環境を整えることに難しさがある』があり、特に『在宅療養へ移行するタイミングが難しい』に肺がんの特徴が反映された。 令和4年度は、訪問看護師が把握する終末期肺がん患者の在宅療養を困難にしている要因について、インタビュー調査を計画した。研究デザインは、質的記述的研究デザインであり、対象者は、がん患者の看護に携わっている訪問看護師10名程度を対象である。終末期肺がん患者が在宅療養を行う上で困難をもたらした要因や終末期肺がん患者の在宅療養の継続において課題になることについて問う半構成的インタビューガイドに基づいた面接法によりデータ収集を行う。分析方法は、逐語録から訪問看護師が把握した在宅療養への移行の困難を表すと捉えた語りを抽出し、質的に分析することとした。研究チームの構築と研究計画の検討・立案を分担研究者と行い、現在研究計画書を倫理委員会に申請している。これから研究協力者へのインタビュー調査を行う予定である。また、今年度は研究環境の整備を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19の影響により、各医療機関にて勤務している研究協力者のとの打ち合わせ等が困難であった。 併せて、研究フィールドである病院においてCOVID-19の影響により打ち合わせが予定通りに行うことができなかったとともに、データ収集も行うことができず遅れが出ている。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19が第5類感染症に引き下げになったことにより、研究を進めていく。①研究計画書の倫理審査②研究チームと打ち合わせ③病院・協力者との打ち合わせ④データ収集①~④を行うにあたり、感染予防対策を講じ、研究チーム・病院・協力者との打ち合わせやデータ収集はオンライン会議を活用するなどし進めていく予定である。
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