研究課題/領域番号 |
21K10697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
中野 実代子 共立女子大学, 看護学部, 教授 (80364173)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ロービジョン者 / 加齢黄斑変性 / 黄斑ジストロフィー / 見えづらさ / 生活 / 日常生活 / 見え方尺度 / ロービジョン患者 / 生活支援 / 見え方 |
研究開始時の研究の概要 |
矯正眼鏡を装用しても視力が0.05以上,0.3未満で日常生活での不自由さをきたしている状態をロービジョンという.成人期以降にロービジョンとなったロービジョン者の語りから日常生活における見えなくなる体験を明らかにする.つぎに,ロービジョン者の語りの内容と先行研究をもとに日常生活におけるロービジョン者の見え方を捉えるための評価尺度であるロービジョン者の見え方尺度(案)を作成する.
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研究実績の概要 |
【第1部】:ロービジョン者への半構成的面接 成人期以降にロービジョンを体験することとなったロービジョン者の語りから,生活の中で徐々に体験する「見えづらさ」や「見えなくなる」ことに焦点を当て,そのなかでロービジョン者がどのように生活をしているのかを明らかにすることを目的に黄斑疾患によりロービジョン者30名に見えづらさのなかで生活する体験に関する半構成的面接を実施することを予定した。加齢黄斑変性15名、黄斑ジストロフィー15名の計30名から同意が得られたが、研究協力施設の新型コロナウィルス感染症予防対策により21名への面接に留まっているが6月末までには研究参加者全ての面接を終える予定である。 2022年度末までの面接結果から、眼鏡をかけても視力が出ないロービジョン者が、一生懸命に見ようとすると中心部がぼやける中心視野異常や中心暗点の生じ方はそれぞれに異なっていたが、ロービジョン者の見え方は「だんだんだんだん見えなくなって」という表現に特徴づけられた。ロービジョン者の自宅での生活への影響として、先行研究では、自宅においても食事と移動に危険を感じており自己の身体機能を用いて対処行動をしていたとあったころから、不自由さがあることを予測していたが、その多くが「普通」と表現した。その理由としては、数年を経て「だんだんだんだん見えなくなって」いくことと、「工夫じゃなくて慣れなんです」という語りにあるように長年の経験から慣れてきたことが挙げられた。その一方で、横断歩道を渡る場面や下りの階段、公共交通機関による移動においては命に係わる危険性が潜んでいることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究協力施設の新型コロナウィルス感染症予防対策により、部外者の入館制限が講じられてため、研究参加者への研究参加に関する説明を行う機会を失ったた め。
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今後の研究の推進方策 |
2023年6月末までには研究参加者全ての面接を終える予定であり、面接の結果を基に尺度項目を作成し、質問紙調査を開始する予定である。また、2022年度までの研究成果を学術集会にて公表する予定である。
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