研究課題/領域番号 |
21K10703
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 関西看護医療大学 |
研究代表者 |
下舞 紀美代 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (80458116)
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研究分担者 |
加藤 和生 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (00281759)
原田 美穂子 関西看護医療大学, 看護学部, 准教授 (40537784)
BECKER CARL.B 京都大学, 政策のための科学ユニット, 研究員 (60243078)
古川 秀敏 関西看護医療大学, 看護学部, 教授 (10316177)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 終末期 / がん患者 / 心理的反応 / 心理過程 / 看取りケア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,死の過程にある人(治癒や維持といった治療効果が見込めず,死まで数週間の人)の心理過程を分析し,在宅で尊厳あるよりよい死を迎えられるように支援するた めの研究である。具体的には①死の過程にある人の心理過程の解明(「終末期」と「死の過 程」の用語の意味を明確にする,②在宅での看取りアセスメント・ツールの作成,③看取りのための心理ケアモジュールの開発を行う。
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研究実績の概要 |
研究目的は終末期の人の心理過程を分析し,在宅で尊厳あるよりよい死を迎えられるよう に支援するための基盤的,発展的研究である。具体的には①死の過程にある人の心理過程の解明(終末期の概念化・死の過程にある人心理過程の概念化),②在宅での看取りアセスメントツールの作成,③看取りのための心理ケアモジュールの開発である。本年度はは,終末期の人の心理過程を分析し,在宅で尊厳あるよりよい死を迎えられるように支援するための基礎的・発展的研究である。まず基礎的に①死の過程にある人の心理過程の解明(終末期の概念化・死の過程にある人心理過程の概念化)を実施し,②在宅での看取りアセスメントツールの作成,③看取りのための心理ケアモジュールの開発による発展的研究を実施することである。実績として終末期の人の心理過程の理論に関する文献レビューを行い論文投稿した(Exploring the Psychology of End-of-Life Experiences: A Review of Dying Process Theories:2023.12.31Asian Qualitative Inquiry Journal.掲載)。さらに質的分析を継続的に行い、国際学会で報告した(Psychological Model for Cancer Patients in the Process of Death)(Literature Review of Empirical Studies on the Psychological Processes of Terminally Ill Cancer Patients)(Study on the Timing to Apply the NANDA-I Nursing Diagnosis of“Death Anxiety” )(Various Studies on the Psychology of People in the Process of Dying.)。国内学会は、がん患者の死の過程にある人の“孤独”について発表した。しかし、質分析の飽和をみていないため継続した。上記②③は実施ができなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
終末期患者の心理過程の面接調査で、分析を継続的に実施しているがデータの理論的飽和を確認できず、現在も継続している。研究計画である①死の過程にある人の心理過程 の解明(終末期の概念化・死の過程にある人心理過程の概念化)を実施しが現在も進行中である。そのため、②在宅での看取りアセスメントツールの作成,③看取りのための心理ケアモジュールの開発による発展的研究を実施に至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、おおむね8月までに分析が完了する予定である。2024年8月以降に死の過程にある人の心理過程を踏まえた看取りのための心理アセスメントツールおよびモジュールを開発のを行い。その結果より看取りケアに対する不安を軽減する観点より一般市民を対象とした研修会で実施する。この研究会では,在宅での看取りケアの不安が軽減したか,在宅で看取り看取られることが,死を迎えるときの選択枝の一つとなったかを研修前後で意識調査する。また、看取りのための心理ケアモジュールの開発による在宅での看取りケア実施に向けた新たな研究に取り組む予定である。
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