研究課題/領域番号 |
21K10712
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
梶原 右揮 岡山大学, 保健学域, 助教 (10880552)
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研究分担者 |
森本 美智子 岡山大学, 保健学域, 教授 (50335593)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 慢性腎臓病(CKD) / 病気の捉え(病気認知) / 自己効力感 / 自己管理行動 / 病気の捉え方(病気認知) / 自己管理行動(セルフケア行動) / 病気の捉え方 / セルフケア行動 / クラスター分析 / 慢性腎臓病 / 病気認知 / クラスター |
研究開始時の研究の概要 |
慢性腎臓病患者において自己管理行は重症化を抑制することにつながる。自己管理行動への取り組みを促進させる因子としては自己効力感が関係するとの報告もあるが、慢性腎臓病患者おいて自己管理行動との関係については十分に解明されていない。一方で、健康行動理論であるCommon Sense Modelでは、患者の行動を直接規定する要因として病気の捉え方を挙げている。慢性腎臓病において病気の捉え方と自己管理行動についてはこれまで報告がなく、自己効力感との関係もわかっていない。本研究では、自己効力感に病気の捉え方を加えて、その関係性を検討し、病気の捉え方が自己管理行動の規定因子になるのかを解明する。
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研究実績の概要 |
本研究は,慢性腎臓病(CKD)患者において重症化を抑制するための自己管理行動を促進することを目指し,①CKD患者の病気の捉えをIllness Perception Questionnaire-Revised(IPQ-R)で数量的に示し,その特徴を明らかにすること,②従来より自己管理行動の促進要因として検討されてきた自己効力感に病気の捉え方を加え,これらが自己管理行動にどのように関係しているのかを明らかにすることを目的とした. 2021-2022年度は,①について研究を行った.CKD患者における病気への捉えの特徴には,“病気への認識にずれが生じやすい捉え”,“病気が生活に影響すると認識し,情緒的反応が高い捉え”,“病気をコントロールできるという捉え”という3つの捉えのパターンがあり,3つの捉えのパターンでは自己管理行動に違いがあることを示した.このことは,自己管理行動に違いをもたらす因子として,病気の捉えに着目する必要性を高めた. 2022-2023年度は,②について研究を行った.CKD患者において,3つの病気の捉えのパターンにおいて自己効力感と自己管理行動の関係に違いかあるかを検討し,自己管理行動に対し,病気の捉え方,自己効力感がどのような関係性を有するか解明することを目指した.その結果,3つの病気の捉えのパターンで,すべてのパターンで自己効力感とセルフケア行動は正の関係を示した.また,自己効力感と自己管理行動の関係の強さは病気の捉えのパターンで違いを示した.これらのことは,CKD患者の自己管理行動促進を検討するうえで,自己効力感だけでなく,病気の捉えにも着目し,患者の病気の捉えに合わせた援助が有用となる可能性,病気の捉えのパターンに応じた新たな介入プログラムの開発に寄与することが期待される.
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