研究課題/領域番号 |
21K10720
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 山梨県立大学 |
研究代表者 |
井川 由貴 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (20453053)
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研究分担者 |
山本 奈央 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (30509427)
高取 充祥 山梨県立大学, 看護学部, 助教 (60781383)
遠藤 みどり 山梨県立大学, 看護学部, 特任教授 (90279901)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 周術期看護 / 術後疼痛管理 / 看護実践の向上 / 疼痛管理の困難 / 栄養指標 / 看護の質 / 予測的アプローチ / 患者の個別性 / 看護実践 / 看護の質向上 / 術後疼痛 / 急性期看護 / 予測モデル |
研究開始時の研究の概要 |
近年、低侵襲手術が増えているが、術後疼痛への介入は、患者申告後の対症的な術後疼痛管理か一律の先制鎮痛に留まり、多くの患者が痛みへの自制を強いられている。術後疼痛の程度や経過は患者の個人特性や治療特性が影響し、時間経過とともに変動する様相には個別性がある。しかし個別的に変動する術後疼痛の予測・介入は難しく、「術後疼痛の軽減には個別的なケアが重要である」と示唆する先行研究にも具体的な介入方略は示されていない。本研究では、術後患者の診療情報から後方視的に調査を行い、患者個人の諸要因による術後疼痛への影響ならびに術後疼痛経過の予測モデルを視覚的に示し、準備性のある術後疼痛への介入を目指す。
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研究実績の概要 |
1. 5施設の看護師84名に術後疼痛管理の実践28項目(112点満点)を調査. 平均点は51.2で先行研究(2015,2017)を大きく下回った. 薬物・非薬物療法の実施,カンファレンス開催等が高く,コミュニケーションスキルを要する説明等の実践が低かった.看護師の疼痛経験,近年の看護基礎教育,感染等の社会情勢,低侵襲手術の普及等の多層構造を加味した検討が必要. 外科系病棟看護師の術後疼痛管理の実践状況-近年の社会変化からの影響の考察-, 第43回日本看護科学学会学術集会 2.看護師84名への術後疼痛管理の困難について質的調査・質的帰納的分析を行い60コードから【鎮痛薬の効果判定や無効時・副作用への対策】【個人差のある主観的な痛み評価】【痛みの個人差を考慮した緩和ケア】【知識不足による非薬物的介入】【疼痛増強による離床推進】の5カテゴリーを抽出した. 外科系病棟看護師が捉える術後疼痛管理の実践における困難と対処, 第43回日本看護科学学会学術集会 3.手術患者164名の栄養指標を説明変数,術後疼痛の経過(NRS)を目的変数として分析. 術前BMIが低い方が術後疼痛が強く, POD1のTP,ALBの低下率が高いほど疼痛は低かった. 術後の蛋白異化作用が高いほど効率的な組織修復が図られ疼痛は低くなる可能性がある. 術後疼痛予測モデルの変数に術前栄養指標と栄養低下率を組み込む有用性が示された.Exploring the Association Between Postoperative Pain and the Nutritional Status in Patients Undergoing Laparoscopic Gastrointestinal Surgery, The 27th East Asia Forum of Nursing Scholars.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画書では6県内6施設で調査実施予定のところ、感染対策上の理由から調査実施に赴くことに制限が生じ、1施設の調査が実施できていない。また収集した施設のデータの一部のデータセット化が遅れている。それに伴い本研究の対象疾患・対象手術患者数を確保できなかったためサンプル数の減が生じた。しかしながら計画していた調査は予定通り遂行できている。
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今後の研究の推進方策 |
すでに倫理審査が終了し調査実施可能な未調査施設の患者データの収集に上半期に赴く予定。またデータセットに反映されていない一部のデータを加え、下半期に統合分析を行う予定。すにで調査終了した施設のうち2施設は完了報告を終了しているため、R6年度中に、全施設への研究終了報告を終了する予定。 また研究結果については、R5年度同様に国内外学会での報告と関連テーマの研究者と情報共有し、今後の術後疼痛管理の方向性について示唆を得る。
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