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多職種連携による早期CKD患者のQOL向上支援に向けた病気の捉え類型モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10726
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58060:臨床看護学関連
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

金子 順子  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (40611679)

研究分担者 毛塚 良江  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (10857048)
野呂 千鶴子  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (20453079)
田代 千香  国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (30882956)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード慢性腎臓病 / 事例‐コードマトリックス / 病気認知 / CKD / 分類化モデル / 保存期慢性腎臓病 / 病気の捉え類型化モデル
研究開始時の研究の概要

慢性腎臓病(Chronic kidney disease,以下CKD)は、進行や重症化により透析導入を必要とする疾患である。我が国では、高齢化や人口減少が進み、人々の生活領域における支え合いの基盤が弱まってきていると言われている。このような時代背景のなかで国が目指す「地域共生社会」の実現のためには、患者自身が主体的に自己の病気と向き合いコントロールしていくことを支援するための方策を多職種が連携し実践していくことが求められる。本研究では、個人の心理的状態を包含する病気の捉え方類型モデルの開発を目指す。このモデルに合わせ、多職種連携による教育支援を実践していくことで、患者の行動変容が可能となる。

研究実績の概要

本研究は,早期CKD患者の病気の捉え方を類型化し,汎用性・実用性のある病気の捉え方類型モデルの開発を目指すものである.病気の捉えにはその人の価値観や観念が関係し,それらは個々の人生と深く関係する.そこで本研究では,患者の人生の歩みの中で形成されてきた病いに対する肯定感や否定感に着目し,病気の捉え方を類型化し,類型化された病気の捉え方に基づき多職種連携による患者への教育支援を行うことで,透析導入を予防または遅延することを目指している.
2022年度は,2020年,2021年に実施したCKD患者へのインタビュー調査の内容を統合し,CKD患者の病気認知をヘルスビリーフモデルをもとに5タイプ(納得積極行動型・模索行動型・依存服従型・自己否認型・現状否認型)に分類した.分類したモデルタイプの各特徴を,2021年度研究で行った質的データ分析法から抽出した定性的コードを参考に質問紙として作成した.本質問紙の構成要素の表面妥当性と内容妥当性について,全国のCKDLN(慢性腎臓病療養指導看護師)に郵送法にて調査し検証した.表面妥当性の検証は自由記述にて構成要素の文章表現に対するコメントを求めた.内容妥当性については,I-CVI指数を算出した.その結果,それぞれのタイプの特徴を特定した.また,5タイプモデルに対する否定的なコメントはなく,CKD患者の病気認知が5タイプに分類できるということには一定の評価を得られたと考えている.
5タイプモデルについては,2022年度日本慢性看護学会学術集会で発表した.また,2022年度日本看護学会学会誌に投稿し採択された.
2023年度は、5タイプモデル分類のための尺度開発に向け質問紙を作成した.2024年度は各都道府県代表のCKDLNに調査協力依頼を行い,患者への質問紙調査を実施する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

5タイプモデルを分類することができたが,モデルタイプとセルフケア行動の関連については検証できていない.また,患者対象のアンケート調査を実施し,クラスター分類を行うことでモデルタイプを検証する予定にしているが,その調査が遅れている状況である.2024年度実施に向け,各都道府県代表のCKDLNへ依頼を行った.現在は,調査協力が得られた施設に対し,質問紙を順次発送している段階にある.

今後の研究の推進方策

患者対象のアンケート調査を行い,モデルタイプとセルフケア行動の関連について検証を行う.また,クラスター分類を行い,5タイプ分類の妥当性を検証していく予定である.

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 非糖尿病性保存期慢性腎臓病患者がもつ病気認知タイプの分類化2022

    • 著者名/発表者名
      金子 順子, 野呂 千鶴子
    • 雑誌名

      日本看護科学会誌

      巻: 42 号: 0 ページ: 446-455

    • DOI

      10.5630/jans.42.446

    • ISSN
      0287-5330, 2185-8888
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 保存期CKDから腹膜透析導入に至った患者が抱いた葛藤を中心とした心情変化2023

    • 著者名/発表者名
      田代千香,毛塚良江,金子順子,野呂千鶴子
    • 学会等名
      第26回日本腎不全看護学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 腹膜透析患者の透析導入前の病気認知の特徴―ヘルスビリーフモデルをもとにした分析より―2023

    • 著者名/発表者名
      金子順子,毛塚良江,田代千香,野呂千鶴子
    • 学会等名
      第43回日本看護科学学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 保存期CKD患者の病気認知タイプの分類化 事例-コードマトリックスによる事例分析を通じて2022

    • 著者名/発表者名
      金子順子、野呂千鶴子、髙久弥生
    • 学会等名
      日本慢性看護学会誌
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 非糖尿病で腹膜透析導入に至った患者の病気認知の特徴と対処に焦点を当てたライフストーリー2022

    • 著者名/発表者名
      毛塚良江、金子順子、田代千香、野呂千鶴子
    • 学会等名
      国際医療福祉大学学会誌
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 多職種連携によるCKD患者のQOL向上支援を目指す病気認知モデル内容妥当性・表面妥当性の検証2022

    • 著者名/発表者名
      金子 順子, 野呂 千鶴子
    • 学会等名
      国際医療福祉大学学会誌
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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