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生きづらさを抱える自殺企図者への多職種協働支援~好事例集積と支援プログラム構築~

研究課題

研究課題/領域番号 21K10728
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58060:臨床看護学関連
研究機関帝京大学 (2022-2023)
和洋女子大学 (2021)

研究代表者

寺岡 征太郎  帝京大学, 医療技術学部, 教授 (30626015)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード生きづらさ / 自殺企図 / 多職種協働 / テレヘルス
研究開始時の研究の概要

自殺者数自体は減少傾向にあるが、新型コロナウイルス感染症の流行によって「生きづらさ」を感じている人が増え、自殺者数が再び増加することが危惧されている。特に、自殺未遂者が再企図によって自殺完遂に至るケースが多いことからも、「生きづらさ」を感じている自殺企図者に対する多職種連携・協働を軸とした手厚い支援が不可欠といえる。
そこで本研究では、①自殺企図者の「生きづらさ」に対応する多職種協働を基盤とした支援の実態調査(good practice事例の集積)、②再企図抑止を目的とした多職種協働支援プログラムの作成と試行に取り組む。

研究実績の概要

本研究の主要な目的は、①自殺企図者の「生きづらさ」に対応する多職種協働を基盤とした支援の実態調査(good practice事例の集積)、② 再企図抑止を目的とした多職種協働支援プログラムの作成と試行であり、最終目標は、自殺企図者に対する再企図抑止を目的としたシームレスな支援体制の整備である。当初計画として、本研究ではCOVID-19による影響を含む、さまざまな「生きづらさ」をもつ自殺企図者へのシームレスな支援の実現を目指すことを挙げた。令和5年度にはgood practice事例集積に繋がる自殺企図者の「生きづらさ」に対する意図的介入や支援の課題について整理し、自殺企図者と関わる機会が多い、医療・福祉機関で働く多職種を対象としたインタビューを計画していたが、それに先駆けて「生きづらさ」を抱える人の自殺予防ケアに関するナラティブレビューに取り組んだ。COVID-19パンデミックは、医学的な意味で人の健康や生活に被害を与え、経済活動を停止させただけでなく、日常生活を営んできた私たちの生活をも困難にし、「生きづらさ」を感じている人が増加する要因となった。ナラティブレビューでは、「自殺予防」「生きづらさ」のキーワードで検索した31件の文献のうち、「COVID-19」に関連する5文献に着目した。パンデミックを経験し、テレヘルス(遠隔医療)が急速な成長を遂げたが、現時点では自殺予防との関連性は明らかではないとされる。これを受けて有識者と意見交換を行ったが、そこでも遠隔医療ソリューションが "生きづらさ "を軽減することにどのように有用なのか、その様相を注意深く観察する必要があることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

good practice事例集積に繋がる自殺企図者の「生きづらさ」に対する意図的介入や支援の課題を整理するために、質的研究に取り組む予定だったが、研究対象施設、対象者のリクルートが難航した。
また、再度ナラティブレビューを行い、その後に有識者との意見交換を実施するなど、当初計画を変更したために進捗が遅れている。

今後の研究の推進方策

自殺企図者に関わる機会が多い施設(精神科病院やクリニック・精神保健福祉センター・精神科訪問看護ステーションなどを想定している)で働く多職種(約20名)を対象とするインタビュー調査を行うために、研究施設のリクルートを継続する。そして、さまざまな「生きづらさ」を抱える人たちの自殺再企図抑止の支援のあり方を多面的に検討するとともに、good practice事例集積に取り組む。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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