研究課題/領域番号 |
21K10729
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 共立女子大学 |
研究代表者 |
山田 緑 共立女子大学, 看護学部, 教授 (00339772)
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研究分担者 |
藤野 紀之 東邦大学, 医学部, 准教授 (60385870)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 虚血性心疾患 / 性差 / 日本型循環器看護モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、性差を考慮した女性への支援のあり方について検討するために、基礎調査として虚血性心疾患女性患者を対象に質的記述的研究を実施し、女性特有の健康状況やストレス対処法、周囲からの支援を明らかにする。また、そこから抽出された内容および要素から質問紙を作成し実態調査を実施することを通して、循環器看護モデルを構築する。そして、対象施設との連携・協力のもと、臨床適用のできる支援プログラムの作成を行いその有用性について検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、虚血性心疾患をもつ女性の生活の質向上を目指した日本型の循環器看護モデルの構築を行った。教育教材として、性差を考慮したパンフレットを作成し、臨床実践に適用できるように内容および妥当性について検討を行った。また、実際に循環器内科外来に通院する虚血性心疾患女性患者を対象とした横断的質問紙調査を行った。その結果、パンフレットの有用性は評価されたが、文字の大きさや情報量には改善点のあることが分かった。使いやすさの課題を克服することで、女性患者への性差を考慮したより質の高い支援が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、性差医療の考えを基盤に、生活習慣の是正が求められる虚血性心疾患患者に焦点を当て、日本女性のライフサイクルにおける多義的な特徴を考慮に入れたケアについて明らかにしようとするものであり、この分野における先駆的な研究といえる。本研究結果から作成された教育教材は、日本人女性の社会・文化的特徴などを考慮した支援プログラムの構築につながるものである。今後、さらに臨床適用するプロセスで、虚血性心疾患女性患者が治療を継続しつつ生活の質を維持・向上できるような看護師の役割を提示することができるものと考える。
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