研究課題/領域番号 |
21K10730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
矢山 壮 関西医科大学, 看護学部, 准教授 (30584552)
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研究分担者 |
安保 寛明 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00347189)
的場 圭 関西医科大学, 看護学部, 講師 (20780448)
周藤 俊治 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (30420748)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | WRAP / 看護職 / 精神的健康度 / ワークエンゲージメント / メンタルヘルス / 看護師 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究はトライアンギュレーションデザインにて実施する。量的研究は精神的健康度が低下している看護師を2群に分け、介入群には研修会でWRAPを作成し、WRAPを取り入れて生活してもらう。6か月後に精神的健康状態等の評価をおこない、対照群と比較する。質的研究は個別にWRAP作成支援を希望する看護師へWRAPを作成してもらい、WRAPを取り入れて生活してもらう。6か月後にWRAPがどのような時に役立ったのかなどインタビューにて質的に評価する。これらを踏まえて、WRAPのメンタルヘルスケアの有用性を評価する。そして「自分らしく働く看護師のためのメンタルヘルスセルフケア支援webサイト」を作成する。
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研究実績の概要 |
本研究は看護職者を対象に、Wellness Recovery Action Plan(以下WRAP)ワークショップを開催し、看護職者自身のWRAPプラン作成し、WRAPプランを意識しながら生活してもらうことで、WRAPワークショップに参加しなかった群と比較して、6カ月後の精神的健康状態、ワークエンゲージメントの向上やストレス状態の改 善がみられるかどうかを検証することを目的としている。 研究デザインとしては生命・医学系指針により行われる無作為割付オープンラベル介入試験である。WRAPワークショップ参加を希望した看護職者を対象に介入前アンケートを実施し、無作為に2群に割り付け(精神的健康度によるブロックランダム法)、介入群には WRAPワークショップを開催し、WRAPのプランを作成した。対照群は介入前アンケート後、何も実施しない。介入群の介入6か月後にメンタルヘルスやストレス状態を対照群と比較し、看護職者へのWRAPの効果検証をおこなうランダム化比較試験である。6か月後の評価終了後に、対照群にもWRAPワークショップを開催し、対照群6か月後にメンタルヘルスやストレス状態を評価する。福岡県、埼玉県、山形県、大阪府の4地域で各30名を目標として参加者を募集したが、応募者が少なく目標数に達していなかったため、石川県を追加で実施した。5地域の介入群の実施は終了し、残り2地域の対照群の実施のみである。中止例は4例あり、今後も中止例が増える可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画とはやや異なる形での介入方法となったが、疫学研究の専門家のコンサルテーションを受けることで、より効率的に研究対象者を募集でき、精度の高いRCTを実施することが可能となった。 2022年度は倫理審査委員会の承認、データセンターからサポートを受け、各地域での介入計画の準備を整えた。2022年度末より介入を実施し、福岡県では19例、埼玉県では23例、山形県では9例、大阪府では23例、石川県では10例、計84例登録している。
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今後の研究の推進方策 |
予定している介入群への介入はすべて終了しており、2024年6月に大阪府、2024年8月に石川県で対照群への介入をおこなうのみである。ただ、目標症例数120例には達しておらず、中止例もあることから、もう1地域介入を増やすことも検討している。介入終了後にはデータ解析をおこない、精神的健康度、ワークエンゲージメント等でWRAPの効果検証をおこなう予定である。
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