研究課題/領域番号 |
21K10743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 (2023) 関西医科大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
橋本 理恵子 大阪医科薬科大学, 看護学研究科, 非常勤講師 (90761130)
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研究分担者 |
鈴木 久美 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (60226503)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 若年成人 / がん / アイデンティティ / がん看護 / 心理的適応 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、若年成人がん患者のがん罹患により揺らいだアイデンティティの再形成を支え、心理的適応を促進する早期からの看護ケアプログラムを開発することである。思春期・若年成人がん患者は、がん罹患によって変化した生活を強いられ、発達課題に伴ったさまざまな心理社会的課題を抱えている。しかし、成人がん患者が主流の臨床現場で、罹患者数が少ない若年成人がん患者の特性を踏まえた支援は行き届いていない。そこで、若年成人がん患者の体験に基づいた実証研究と、その患者を支援しているがん看護専門看護師等の実践における問題意識を統合させ、若年成人がん患者に必要とされる早期からの看護ケアプログラムを開発することである。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、若年成人がん患者のがん罹患により揺らいだアイデンティティの再形成を支え、心理的適応を促進する看護ケアプログラムを開発することである。 2022年度に引き続き、18~25歳前後の若年成人女性がん患者に対して、がんの体験についてのインタビュー調査を行った。分析の結果、がんと診断され,治療を受けている若年成人女性のアイデンティティの様相として、【死の脅威にさらされがんを背負う】【女性性喪失に揺さぶられる】【他者との関わりの中で揺れ動く】【時間の中で変容しながら成熟する】の4つのカテゴリーが抽出された。また、若年成人女性の修復された新たなアイデンティティにつながる要素には≪周囲の支えが力になる≫≪自己を保てるように努力する≫の2つが示された。 これらの結果を踏まえ、がんと診断された揺らいだアイデンティティの安定を図る援助モデルを考案し適切性、臨床適用可能性について臨床の看護師から評価を得て修正を行っていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大を受け、研究協力施設、研究協力者への研究協力依頼ができず研究の遂行に影響をきたし、インタビュー調査に2年要した。
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今後の研究の推進方策 |
インタビュー調査の結果の分析、がんと診断され治療を受ける若年成人女性がん患者の揺らいだアイデンティティの安定を図る援助モデルの考案を行うことができた。したがって、今後は、作成した援助モデルの修正を行い臨床適応可能性について評価を行う予定である。
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