研究課題/領域番号 |
21K10753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
松本 文奈 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (60735603)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 外来看護 / 看護実践能力 / 自己評価尺度 / ジェネラリストナース / e-learning / 教育プログラム / 院内教育 / 慢性期看護 / 看護師教育プログラム / 学習ニード |
研究開始時の研究の概要 |
外来医療の進展により、通院治療する患者への療養支援において外来看護師に期待される役割は大きい。本研究は、慢性疾患患者を支える一般外来に勤務するジェネラリストナース(以下、外来看護師)の学習機会の拡充推進を見据え、e-ラーニングを活用した教育プログラムを開発することを目的とする。更に、教育効果をRCT(randomized controlled trial)を用いて検証する。外来看護師に特化した効果的な教育プログラムの確立に向けた本研究は、外来看護の質の標準化に寄与し、ますます高度化する外来医療において、再入院の減少や、患者QOLへの影響、医療費抑制という経済効果など、将来発展する可能性を持つ。
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研究実績の概要 |
今年度は、教育プログラムデザインを策定するにあたり、大学併設病院において以下を実施した. 1.講義資料案の作成:大学併設病院の外来に勤務するジェネラリストナース、外来看護師長(副看護師長)で構成されるメンバー6名で検討を開始した。7回/年、会議を設けた。①外来でgood performanceと考える事例を6つ選定し記述:「外来看護見える化シート」を開発し、事例を記述し、Good performanceを示す看護師の思考プロセスと行動を分析した。②講義資料案を作成:6つの事例から、外来看護を実践するにあたり、理解しておくとよい理論、学習課題を選択、整理し、講義資料案を作成した。③教育プログラム構成の検討:研究者が収集した先行研究で示される院内教育プログラムを共有し、メンバー間で学習した。④講師選定:講師経験がキャリアアップの位置づけとなることを考慮し、講師は外来ジェネラリストナースの中から選定することを決定した。現在立候補者含め、講師選定中である。⑤外来看護師長会との調整:現在、e-ラーニングプログラム案を作成中であることを共有し、概ね好評を得た。今後、併設病院の新入スタッフに受講を依頼していく調整を図る予定である。 2.e-ラーニング学習に適切な委託業者の選定 外来ナースが自宅からでもアクセスしやすいWEBサイトの構成を検討し、操作のしやすさ、講義コンテンツのアクセスと確認テスト機能(課題提出機能)の装備、価格面から数社を選定し、現在見積もりを依頼中である。 3,外来看護師の能力評価及び教育プログラム体制のヒヤリング 多様な雇用形態、外来部門での看護実践の質評価方法、先駆的な教育プラン、キャリアサポート等情報を得るため、現在1箇所の病院と見学調整中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
教育教材の開発、講師選定が2年目内に確定しなかった。近日確定予定のため、準備が整い次第、介入研究を開始する予定である。今年度内には介入研究を終了し、結果をまとめる見込みであり、概ね順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
6月末までにe=learningを委託する業種を選定し、委託契約が整い次第介入研究を実施したい。そのため、やや遅れている教育教材の完成と対象者リクルートを、並行し進める予定である。
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