研究課題/領域番号 |
21K10756
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 同志社女子大学 |
研究代表者 |
森島 千都子 同志社女子大学, 看護学部, 助教 (80735879)
|
研究分担者 |
林 優子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (50284120)
瀬戸 奈津子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (60512069)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 重症救急患者 / レジリエンス / 家族 / 看護援助モデル |
研究開始時の研究の概要 |
クリティカルな状況にある患者の家族は、患者の重篤な状況や急変を目の当たりにする ことで、自分の力ではどうすることもできない無力感や疎外感を体験し、さらには見通し が立たない状況に翻弄される。重症救急患者の長期生存が可能になった近年では、集中治療室在室時から長期予後を視野に入れた家族援助が必要となる。 本研究では、ポジティブな変容をもたらすレジリエンスに着目し、家族成員のレジリエンスを集中治療室在室時から高めることで、患者の闘病を支える家族成員の健康維持や社会生活の自立が促進できると考えた。そこで、本研究では重症救急患者の家族成員のレジリエンスを支える看護援助モデルの作成を目的とする。
|
研究実績の概要 |
2023年度の目標は、重症救急患者の家族のレジリエンスを支える看護援助の仮説モデルを作成することである。そのため、以下の2つを目的として研究を進めた。 目的①:急性・重症患者看護専門看護師(以下、専門看護師)の重症救急患者の家族のレジリエンスを支える看護援助を明らかにする。 目的②:目的①の結果と考察を基に、2021~2022年度の研究成果と先行研究を加味した看護援助の仮説モデルを作成する。 【目的①の研究概要】1.急性・重症患者看護専門看護師を対象としたデータ収集:急性・重症患者看護専門看護師(以下、専門看護師)10名を対象とした。急性重症患者の家族のレジリエンスを支える看護援助を明らかにするために、インタビューガイドを作成し、インタビュー調査を実施した。2.専門看護師のインタビューデータの分析:インタビューデータを質的統合法(KJ法)で分析した。分析結果をインタビュー調査に協力していただいた専門看護師にメンバー・チェックを依頼し、分析結果の修正を行った。 【目的②の研究概要】1.仮説モデルの作成:①急性性重症患者の家族の念分析や先行文献、②2021年度の急性重症患者の家族へのインタビュー調査の結果、③2022~2023年度に着手した専門看護師を対象としたインタビュー調査の結果をふまえて仮説モデルを作成した。2.仮説モデルのピア・デブリーフィング:作成した仮説モデルについて、専門看護師のインタビュー調査に携わっていないクリティカルケアに精通した教員2名と専門看護師1名でグループ・ディスカッションを実施していただき、グループ・ディスカッションの結果を参考に仮説モデルを修正した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
専門看護師のインタビューは、オンラインでのデータ収集としたため予定通りの日程でインタビュー調査が実施できた。研究参加者の人数についてもスノーボールサンプリングで予定人数が確保できた。 メンバー・チェック、ピア・デブリーフィングの参加依頼についても対象者にご協力いただき、意見が得られたため順調に研究を進めることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度の目標は、「重症救急患者の家族のレジリエンスを支える看護援助の仮説モデル」の臨床現場での使用を目指し、具体的な看護援助内容を作成する。 看護援助の内容の具体化については、これまでに収集したデータに戻り、質的統合法(KJ法)にある細部図の作成に取りかかり、詳細かつ具体的な援助内容を考案していく。
|