研究課題/領域番号 |
21K10765
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
本家 淳子 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (20824981)
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研究分担者 |
平松 良浩 浜松医科大学, 医学部, 特任准教授 (00397390)
有賀 隆裕 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (10899321)
金 鎭赫 静岡大学, 情報学部, 准教授 (00735095)
森 恵子 岡山大学, 保健学域, 教授 (70325091)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 食道がん / 周術期管理 / モバイルヘルス / サルコペニア予防 / モバイルヘルスシステム / 食道癌 / サルコペニア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では食道切除術を受ける食道癌・食道胃接合部癌患者を対象とした術前から術後長期間のサルコペニア予防をめざしたプログラムを開発することを目的とする。本プログラムは情報通信技術(ICT)を用い、モバイルヘルスシステムを基盤としたアプローチとする。モバイルヘルスプログラムを用いることで、栄養・運動状況のモニタリングと適切なタイミングのフィードバック、患者自身による長期的なセルフケアが可能となり、食道癌患者の術前から術後長期にわたるサルコペニアを予防することで、QOLの向上や長期予後が期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究では、食道切除術を予定している食道癌患者を対象に、術後の回復促進、サルコペニア予防を目的としたモバイルヘルスプログラムの開発をめざしている。本研究の趣旨は以下の3項目。①モバイルヘルスシステムの開発。②モバイルヘルスシステムを用いた介入によるフレイル、サルコペニア予防の効果の検討。③モバイルヘルスシスプログラムを用いた介入による長期予後やQOLに与える影響の検討。 2023年度は、プロトタイプ版の日記アプリケーションを用いたパイロット試験を実施した。ウェアラブルデバイスの受容は良いが、日記の入力や写真のアップロードに関する利用可能性に関しては個人差が大きく、いくつかの課題が抽出された。また、現状のアプリケーションにはフィードバック機能がない。そのため、日記の内容や食事写真に対して、必要に応じて管理栄養士から電話連絡や外来栄養相談でフィードバックを行い、患者の食生活の改善を図ることができた。アプリケーションを使用した患者からは、システムを通して何らかのフィードバックを数日内に求める要望も聞かれたた。これらを踏まえ、システムを一部修正している。 また、基礎データとして食道切除術後患者の骨格筋量減少に関連するリスク因子の検討も行った。 今後の予定して、修正後の日記アプリケーションを使用し症例数を重ねていく予定である。日記アプリケーション、ウェアラブルデバイスから得られたデータは多職種で活用できるため、実際の臨床業務の中でどのように活用できるか引き続き検討していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ウェアラブルデバイスの装着は患者の受け入れも良く比較的容易に行うことができているが、もともとスマートフォンを使用していない患者、自宅にネット環境がない患者についてはアプリケーションの導入が困難な状況がある。さらに、アプリケーションの修正を要しているためやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
アプリケーションの修正と症例数を増やす。アプリケーションを多職種でどのように活用していくか検討を行っていく予定である。
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