研究課題/領域番号 |
21K10766
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
末田 朋美 岡山大学, 保健学域, 助教 (90553983)
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研究分担者 |
森 恵子 岡山大学, 保健学域, 教授 (70325091)
芳我 ちより 香川大学, 医学部, 教授 (30432157)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | レジリエンス / 早期乳がん / resilience / CD-RISC / 外来看護 |
研究開始時の研究の概要 |
早期乳がん患者の治療は外来診療が中心であり医療者の介入機会が少なく、乳がん罹患・治療に伴い直面する問題への対処が患者自身に求められる。重点的な支援を必要とする早期乳がん患者に焦点を当てることは外来看護の質向上における喫緊の課題である。 本研究は、乳がん患者の自らの健康に対処する力を引き出すという観点からレジリエンスに着目し、早期乳がん患者のレジリエンスと背景因子との関係を調査することで対処能力が低いと予測される早期乳がん患者の特徴を明らかにする。この結果をもとに、対処能力が低いと予測される早期乳がん患者への重点的なケア提供を実現する看護実践モデルの構築を最終目標とする。
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研究実績の概要 |
レジリエンスは逆境に曝された個人の回復力あるいは回復過程と説明される概念である。本研究は、外来診療が中心であり医療者の介入機会が少なく、乳がん罹患・治療に伴い直面する問題への対処が患者自身に求められる早期乳がん患者を対象に、短期間の入院や外来診療でも確実なケアの提供を目指した看護実践モデルを構築するために、重点的なケアが必要である予測されるレジリエンスの低い早期乳がん患者の特徴を明らかにすることを目的としている。 本研究で使用するレジリエンス評価尺度Conner-Davidson Resilience Scale(以下、CD-RISCとする)の作成者より使用許諾を得て、CD-RISCと使用マニュアルを提供された。CD-RISCはもともと英語で作成されているが、複数言語で翻訳され各国で使用されている。日本国内でCD-RISCを使用した研究はほとんど見当たらないが、製作者により承認された日本語版CD-RISCが入手可能であり、製作者の使用許諾を得て日本語版CD-RISCを入手した。入手した日本語版CD-RISCのを主とした対象者の基本属性に関する質問を含む質問票を検討し作成中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
日本語版CD-RISCの使用許諾が得られ、レジリエンスに関する質問項目は決定しているが、その他の質問項目を洗練させるため先行文献を参考に質問票を構成する内容を検討している。レジリエンスは心理社会的要因および社会的要因との関連性が深いため調査項目が増えるが、多くの質問項目は研究参加者の負担となり研究結果への影響すると考えられるため、質問項目を精査し慎重に検討することは必須であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、CD-RISCに加え心理社会的背景を加えた質問票を完成させ、研究実施施設の倫理審査を受けたのち調査を開始する。調査結果を速やかに統計解析し、調査対象者である早期乳がん患者のレジリエンスおよび背景因子との関係性を検討し明らかにする。次年度調査のレジリエンス得点の結果は、さらに1年後に実施する調査のベースラインとする。
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