研究課題/領域番号 |
21K10769
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
田口 裕紀子 札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (30896105)
|
研究分担者 |
小山 雅之 札幌医科大学, 医学部, 講師 (10822736)
城丸 瑞恵 札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (90300053)
村中 沙織 札幌医科大学, その他部局等, 研究員 (20895081)
井上 弘行 札幌医科大学, 医学部, 助教 (30721568)
葛西 毅彦 札幌医科大学, 医学部, 助教 (40899316)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 重症患者 / 家族 / 面会制限 / オンライン面会 / 家族ニーズ / 看護師 / 家族看護 / 面会 / オンライン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、「重症患者」と「遠方に在住する家族」を対象としたオンライン面会の有用性を明らかにし、医療機関が提供し得るオンライン面会システムを構築することである。本研究結果を分析・検証し、効果的でセキュアなオンライン面会システムを構築することができれば、感染症拡大の際にも感染予防の観点から患者への直接的な接触を避けることができ、重症患者やその他の入院患者の安全性を確保することができる。また、面会を妨げる要因ともなる「距離」という概念が解消され、患者‐家族‐医療者間のコミュニケーションが容易となる。さらに、多施設への転用が可能となり、患者や家族の状態に合わせた面会方法の提案・選択が実現する。
|
研究実績の概要 |
本研究は「重症患者」と「遠方に在住する家族」を対象としたオンライン面会の有用性を明らかにし、医療機関が提供し得るオンライン面会システムを構築することを目的としている。 2022年度は、2020年からのCOVID-19による面会制限を経験した重症患者の家族および看護師を対象に、面会制限下における家族看護に関して、家族のニーズの充足度と看護師の家族看護の実施状況(面会制限前後の実施状況の差など)、オンライン面会の実施状況とその効果・課題を明らかにするために質問紙調査を実施した。 この調査により、面会制限を受けた多くの家族から面会制限中の家族のニーズの充足度に関するデータを得ることができた。また重症患者の看護にあたった看護師からも、面会制限前後での家族看護の実施状況に関するデータを得ることができた。さらにオンライン面会に関しては、面会制限下での実施状況や利便性、効果・課題について、家族側および看護師側の両者から、結果を得ることができた。 引き続き、調査結果の分析を続け、得られた結果は今後、学会発表や論文にて公表する予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2021年度の状況として、研究実施施設でのオンライン面会の実施件数が、オンライン面会を十分に評価できるほどの件数には至っていなかったため、調査開始時期を遅らせていた。 2022年度に入り、2021年度末までの入院患者を対象とした調査を開始した。この調査開始時期の遅れにより、当初の計画より遅れが出ている。
|
今後の研究の推進方策 |
2023年度は、2022年度に実施した実態調査の結果をもとに、面会制限下の家族のニーズの充足度や看護師の家族看護の実施状況(面会制限前後の実施状況の差)について分析を行う。また、家族看護の一環として行われているオンライン面会の現状(実施状況やその効果と課題)についても分析し、今後の有用性を検討する。 分析に並行して、重症患者と遠方に在住するその家族をつなぐオンライン面会の実施件数を増やし、オンライン面会の効果と課題を検討しながら、有用性の高いオンライン面会システムの構築に向ける。
|