研究課題/領域番号 |
21K10772
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
中岡 正昭 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (70880798)
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研究分担者 |
田中 範佳 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 客員教授 (40707337)
堀 芽久美 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (20735732)
森本 明子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90710377)
園田 奈央 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (00640153)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 呼吸回数 / 脈拍数 / 非接触 / 非侵襲的 / Bland-Altman / 電型空圧センサ / 換気量 / 脈拍測定 / 呼吸測定 / 非侵襲デバイス / 非接触デバイス / 遠隔測定 / モニタリングデバイス / 非侵襲 / 遠隔 / 換気 |
研究開始時の研究の概要 |
新型コロナウイルス(SARS-CoV2)のパンデミックにより、医療従事者の疲弊が叫ばれている。特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者のケアに携わる看護師の疲弊は著しく、接触する機会を最小限するだけでなく、身体状況を簡便に把握できることが喫緊の課題である。遠隔にて身体状況をモニタリングすることが挙げられるが既存の方法では困難であるため、非侵襲かつ非拘束にて呼吸状態を把握について検討しておくことは看護実践で重要な課題である。 本研究では、非接触にて呼吸数や換気量を測定できる新たなデバイスを開発・有用性を確認し、看護師が呼吸状態を適切にアセスメントできるか検討することを目的とした。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、電型空圧センサを用いて、非接触・非侵襲的に脈拍数と呼吸数・換気量を測定できる新たなデバイスを開発・有用性を確認し、看護師が呼吸状態を適切にアセスメントできるか検討する。 本年度は研究実施施設より研究倫理審査の承認と実施許可を得て、被験者の募集を開始した。また、吸気呼気分離式測定用マスクを2サイズとスパイロメータ接続コネクタの作成により、被験者の顔に合わせた実験機材の準備が完了した。 目標人数には達していないが、被験者を獲得しデータ収集を開始している。実施内容は、昨年度の予備実験を得て、心拍数は座面クッションの下に設置した非接触型センサから検知し、呼吸回数と換気量は背面に設置した非接触センサから検知することとした。対象者は測定用の椅子に着席し、5分間の安静後に10分間の測定を行った。測定は非接触型センサでの測定と、ゴールドスタンダードである標準的な測定を同時に行った。非接触型センサから得られた心拍数、呼吸数、換気量とゴールドスタンダードの測定で得られた値は、Lin一致相関係数と、Bland-Altman plotにおける差の平均、95%信頼区間および95%一致限界を用いて信頼性および妥当性を検討する。予備研究の結果では、心拍数はガイドラインで許容範囲内とする5回以内であり、呼吸数はガイドラインで許容範囲を超える結果となった。 次年度は換気量を加えた検討を行うこととし、得られたデータの解析、さらなる追加調査等を予定していく。学会での発表や論文投稿を行っていく予定とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度は目標とした10人の被験者からデータ収集が完了し、現在解析と論文構成、学術大会発表準備に入っている。機器の修理が必要となり時間を要したため、目標としていた期間では終了できず延長することとなった。
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今後の研究の推進方策 |
今年度中に解析や論文構成、学術大会発表準備は完了できると考えている。またこれまでの調査の統括を行い、必要に応じて追加の調査等を加えていくことを検討していく。
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