研究課題/領域番号 |
21K10781
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 日本赤十字看護大学 |
研究代表者 |
市川 佳子 (松本佳子) 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 准教授 (30277892)
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研究分担者 |
小宮 敬子 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 教授 (70288067)
宮本 晶 日本赤十字看護大学, さいたま看護学部, 助教 (00910522)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 精神障害者当事者 / リカバリー体験 / 共同創造 / 学習プログラム / 精神障害当事者 / 当事者 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、精神障害当事者が継続して授業に参加することを通して、当事者と家族、学生、教員それぞれが協働しながら、当事者のリカバリー体験への理解を可能にする効果的な学習方法とその内容を抽出することを目指す。実習前から実習にかけて継続的な当事者参加による共同創造型学習プログラムの開発に関する研究は、これまで取り組まれていない。本研究での取り組みは、精神看護学における講義と実習をつなぐ教育展開への示唆に留まらず、当事者とその家族、学生、教員が、立場や役割を超え共存し、コロナ禍の社会不安を生き延びるための社会のあり方を示す、共同創造「Co-production」に関する新たな知見につながると考えられる。
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研究実績の概要 |
本研究は、精神障害当事者が継続して授業に参加することを通して、当事者と家族、学生、教員それぞれが協働しながら、当事者のリカバリー体験への理解を可能にする効果的な具体的な学習方法とその内容を抽出することを目指す。実習前から実習にかけて継続的な当事者参加による共同創造型学習プログラムの開発に関する研究は、これまで取り組まれていない。本研究での取り組みは、精神看護学における講義と実習をつなぐ教育展開への示唆に留まらず、当事者とその家族、学生、教員が、立場や役割を超え共存し、コロナ禍の社会不安を生き延びるための社会のあり方を示す、共同創造「Co-production」に関する新たな知見につながると考えられる。危機を乗り越えリカバリーへの道を歩む精神障害の当事者と、実習前からの看護学生との継続的な交流が、学生にどのようなインパクトを与え、その後の精神看護学実習をはじめとする学習にどのような影響を与えるのか、長期的視点から明らかにするとともに、リカバリー体験への理解を可能にする学習プログラムの開発を試みるものである。 研究2年目である今年度、2年生に対して、薬物依存症からの回復者2名の授業後、研究の同意の得られた4名を対象とし、フォーカスグループインタビューを実施し、授業について振り返ってもらった。同様に、統合失調症家族からの、これまでの経験に関する授業を実施後、2年生4名を対象としフォーカスグループインタビューを実施し、授業について振り返ってもらった。 3年生に対しては、統合失調症と双極性障害の当事者からの経験の語りの授業後、研究の同意の得られた6名を対象とし、フォーカスグループインタビューを実施し、授業について振り返ってもらった。さらに3年生に対しては、精神看護学の実習後、当事者からの授業と実習の経験がどのようにつながったかについてフォーカスグループインタビューを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2年生に対しては、当初の計画通り、前期と後期の授業において、それぞれ薬物依存症の当事者、統合失調症家族の当事者に授業を依頼し、予定どおり実施することができた。また、学生4名から研究協力を得ることができ、それぞれの授業終了後、学生を対象とした2回のフォーカスグループインタビューを実施することができた。 3年生に対しては、統合失調症と双極性障害の当事者の授業実施と、研究同意の得られた6名を対象とした授業後のフォーカスグループインタビューを実施することはできた。しかしコロナ禍の影響で、3年生6名のうち、患者を受け持って病棟実習を体験できたのは2名のみであり、他の学生は地域施設での見学実習と学内演習という実習形態となった。こういった実習経験の差異のため、当初予定していた当事者と学生を交えての合同フォーカスグループインタビューの実施は見送り、学生と教員で実習と授業を振り返るフォーカスグループインタビューを実施した。
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今後の研究の推進方策 |
3年生の前期授業においては、研究協力者である精神障害当事者2名と具体的な授業構想を練り、学生に対しては当事者の特性について十分な説明を行った上で、授業を実施する。その後、研究協力の承諾を得られた学生4名を対象とし、授業後にフォーカスグループインタビューを実施し、当事者による授業について振り返ってもらう。また、学生4名が精神保健看護学実習を終えた後、薬物依存症当事者2名、統合失調症の家族の当事者1名、精神障害当事者2名と研究者との合同フォーカスグループインタビューを実施し、多様な視点から、それぞれの授業と実習についての振り返りを行う。 さらに、薬物依存症当事者と統合失調症・双極性障害の当事者と教員で、これまでの授業に関する振り返りを合同で行い、授業と実習の在り方について検討する。
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