研究課題/領域番号 |
21K10783
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 京都大学 (2022-2023) 京都看護大学 (2021) |
研究代表者 |
山口 真有美 京都大学, 医学研究科, 研究員 (90599995)
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研究分担者 |
寺本 千恵 広島大学, 医系科学研究科(保), 講師 (00801929)
任 和子 京都大学, 医学研究科, 教授 (40243084)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 救急外来 / 救急ー在宅連携 / 帰宅時指導 |
研究開始時の研究の概要 |
Covid-19の影響により、現在の初期・二次救急外来は隔離を要する患者への対応も加わり、 混乱をきたしている。こうした情勢下、救急外来から帰宅する患者の知識やセルフケア能力向上、医療者側の業務負担を軽減が必要と考え、それを支援するためのスマートフォンやタブレットを活用した帰宅時患者教育を検討しており、そのツール開発に着手する。これにより、救急受診患者は短時間で自身の疾患や治療、自己管理に関 する注意事項を視覚的に、繰り返し確認することが可能となり、患者の知識不足や不安による救急再受診を減らし、看護師による帰宅する患者への指導時間を短縮でき、救急外来での患者滞在時間や待合室の混雑を緩和できる。
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研究実績の概要 |
救急外来における看護師による帰宅時指導ツール検討のために、スコーピングレビューを実施した。その結果、帰宅時指導ツール開発のために救急外来看護師が帰宅する患者に対して指導を実施することで、患者の予後や帰宅後の状態にどのような効果を与えるかを明確にする必要があることが示された。日本の医療制度では医療サービスへの国民のフリーアクセスが可能であり、救急外来受診後の患者の状態を追跡することは、別の医療機関を受診する可能性もあり難しい。とくに医療機関の多い都市部ではそれが顕著であり、他分野と比べ指導効果を明らかにすることが困難であった。また、現在、救急外来における看護師人員配置は定められておらず、他部署の救急看護を専門としない看護師が救急外来での看護を実施している現状もある。救急患者の特性を理解した上での有効な帰宅時指導とは何かを明らかにする必要があり、このためには行動経済学の視点からの分析が不可欠であると考えた。そのため、2023年度は研究分野を看護学から経済学・公共政策学に広げ、計量統計を用いての研究・分析を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「救急外来看護師による帰宅時指導の効果検証」として、新たな研究計画を追加し、遂行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
救急外来看護師が救急外来受診後に帰宅する患者に対して指導を実施することで、患者の予後や帰宅後の状態にどのような効果を与えるのかを明らかにする。研究の問いは、①救急外来看護師の帰宅時指導が患者の行動およびその結果に影響するか、②指導を受けた患者の行動のうち何に影響するか、③救急外来看護師のどのような指導が影響するか、の3つである。日本全国の初期・二次救急医療施設の救急外来で帰宅する患者への指導・教育に関する実験を行うことでこれらに答える。
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