研究課題/領域番号 |
21K10785
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 鳥取看護大学 |
研究代表者 |
中川 康江 鳥取看護大学, 看護学部, 准教授 (70761336)
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研究分担者 |
荒川 満枝 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (00363549)
遠藤 淑美 鳥取看護大学, 看護学部, 教授 (50279832)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 精神障害 / 当事者 / 感染予防教育プログラム / 細菌汚染 / 感染予防行動 / 細菌採取 / 感染予防 / 認知行動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
現在世界中の課題となっている感染予防対策は、精神科病棟においてはかねてから重要課題で、医療スタッフを対象とした対策や研究が行われている。いずれも疾患の特性を理由に、患者を主体としたものではない。一方、慢性疾患を有する人の地域移行化は国の重要政策であり、当事者の地域生活の定着のために当事者自身が感染予防を身に付けることは、当事者にとって重要課題である。 本研究では、集団認知行動療法を応用した介入を行い、細菌学的な評価を駆使して、当事者の主体的な感染予防行動を促す感染予防教育プログラムの構築を行うことを目的とする。
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研究成果の概要 |
研究の成果として、精神に障害を持って入院中の方でも、今回作成した感染予防教育プログラムを用いることで感染予防に関する行動の変容が生じることが分かった。研究1年目は当事者へインタビューを行い、介入プログラムを作成した。2年目はプログラムの初回介入を行い、その結果をもとに介入方法の修正を行った。3年目は、修正した方法で再度介入を行った。しかしながら、細菌数を用いて介入の成果を可視化することは出来なかった。その原因として、病棟の環境整備と細菌採取のタイミングによって、採取時には既に除菌が行われてしまっていたなどが考えられ、今後の検討事項と考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当事者の思いに沿って、感染予防に対する教育プログラムを作成し介入した。その結果精神病棟に入院中の精神に障害を持っている当事者の感染予防行動に変容が見られた。そして、当事者は主体的な感染予防行動ができないという偏見を否定する機会になったと推察する。そしてこれは、学術的にも社会的にも意義があると考える。また介入の成果を細菌数で可視化することは出来なかったが、その結果から閉鎖病棟での感染蔓延に対する対策として療養環境の再考という課題が得られたことも、研究の意義があったと考える。
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