研究課題/領域番号 |
21K10796
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
見城 明 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (40305355)
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研究分担者 |
遠藤 俊吾 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (10223687)
菅野 久美 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20404890)
加藤 郁子 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (00457805)
三浦 浅子 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (90512517)
丸橋 繁 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (20362725)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 特定行為研修 / 質的研究 / インタビュー / フォローアッププログラム / フォローアップ / 活動促進 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、福島県立医科大学看護師特定行為研修センターの研修修了者及び所属施設を対象として、①研修修了者の活用状況の把握・施設毎の課題の抽出、②活動促進に向けた対応策の検討を行う。並行して高度実践看護師の教育機関の育成課程を精査し、個別のフォローアッププログラムを構築する。その後、定期的介入を実施し、研修修了者・管理者・医師及び所属施設の組織変化を観察し、効果を検証する。本研究により、研修修了者が所属施設におけるチーム医療のキーパーソンとして、安全かつ効果的に活動するためのフォローアップ基盤の構築を目指す。
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研究実績の概要 |
将来的に継続可能な医療提供体制の構築のため、チーム医療の推進が求められ、看護師の特定行為研修制度が設立された。研修を修了した看護師(以下、研修修 了者)には多方面での活躍が期待されているが、社会的、経済的な障壁が存在することも明らかとなってきている。研修修了者の活動促進には、所属施設毎の体制整備に加え、医師・看護師等の医療者及び患者・家族の意識改革も求められる。 本研究では、本学の特定行為研修センターの研修修了者及び所属医療機関を対象として、1.研修修了者の活用状況の把握・施設毎の課題の抽出、2.活動促進に向けた対応策の検討を行い、個別のフォローアッププログラムを構築する ことを目的としている。 令和3年度は、看護師の特定行為研修の修了者、その所属施設の看護管理者及び協働する医師を対象とし、研修修了者の特定行為活動の促進に向けた効果的な個 別のフォローアップ基盤を構築するための要素を抽出することを目的に因子探索型の研究を計画し実施した。研究への同意が得られた19名(修了者6名、看護管理者7名、医師6名)に直接対面またはZOOMを利用したインタ ビュー調査を実施した。インタビューの内容は音声データとして保存し、テーブおこし作業を業者に依頼し、逐語録を作成した。修了者、看護管理者、医師毎に整 理したデータをコード化し、コード化したデータをカテゴリー分析した。 令和4年度は、コード化したデータの内容を研究者間で吟味し、職種による相違点や類似点を明らかにし、フォローアップ基盤構築のためのデータを固定することができた。 令和5年度は、フォローアッププログラムを作成し、施設を限定しフォローアップ介入を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
特定行為研修を修了した看護師の活動を促進するためのフォローアップ基盤の構築を目指して、研修修了者、看護管理者および協働する医師へのインタビューを実施し、その内容の分析を昨年度に引き続き実施した。分析あたって、コーディングやカテゴリーの作成段階において、研究者間での意見のすり合わせが必要で、時間を要した。また、研究の進捗には、新型コロナウイルス感染状況が若干の影響を与えたことは否めない。 現在は、研究内容をまとめて学会発表及び論文作成の準備を行っている。学会発表の準備を行いつつ、フォローアッププログラムを構築する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
インタビューにより得たデータをまとめて、学会発表及び論文作成を行う予定である。 さらに、令和5年度中にフォローアッププログラムを作成し、施設を限定し介入を開始する予定である。介入方法として は、3ヶ月毎の報告会を行い、活動状況や課題について話し合いを行う予定である。適宜、インタビューを実施し、フォローアップ介入後の各施設の変化や研修修了者・看 護管理者・医師の意識の変化を評価し、フォローアッププログラムの効果を検証する予定である。
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