研究課題/領域番号 |
21K10801
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 郁美 静岡県立大学, 看護学部, 助教 (90878266)
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研究分担者 |
田中 範佳 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 客員教授 (40707337)
堀 芽久美 静岡県立大学, 看護学部, 准教授 (20735732)
森本 明子 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90710377)
園田 奈央 大阪公立大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (00640153)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 脳卒中 / 脳血管障害 / 睡眠呼吸障害 / 睡眠時無呼吸症候群 / 閉塞性睡眠時無呼吸 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性期における脳卒中患者の睡眠中の呼吸状態は、体重の減少やリハビリテーションの効果による神経学的障害の改善が身体活動能力の向上に寄与し、夜間の体位変換を自ら行うことで改善することが期待できる。そのため、早期から介入することにより呼吸状態の安定化に影響を及ぼすのか検討する。まず、睡眠中の呼吸状態を把握できるセンサを開発・有用性の確認をする。脳卒中患者の身体活動能力と睡眠時の呼吸状態との関連性から介入が必要の有無を判断し、開発したセンサを用いた脳卒中患者の呼吸状態の安定化に向けた看護介入の検討を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は慢性期における脳卒中患者の夜間の呼吸状態と身体活動能力との関連性から介入が必要の有無を判断し、夜間の呼吸状態の安定化に向けた看護介入の有効性を検討することである。 2021年度は、準備実験を行い、脳卒中患者を対象に発症後1か月と3か月に非接触センサを用いて夜間の呼吸状態を確認した。夜間の低呼吸や無呼吸はほとんどの症例で確認された。夜間の呼吸状態の改善の有無や身体活動能力と関連するのか検討する必要があることが明らかとなった。しかし、コロナ禍の影響により研究実施が困難なことや感染防止対策を講じる必要があり、研究を実施する施設との調整に時間を要することとなった。 2022年度は、脳卒中患者における睡眠中の低呼吸や無呼吸の呼吸障害には、どのような介入に効果があるか、文献レビューを行った。脳卒中患者の70%以上に生じる睡眠中の低呼吸や無呼吸の呼吸障害は、閉塞性睡眠時無呼吸であり、その治療のゴールドスタンダードは持続陽圧呼吸(CPAP)療法であるが、脳卒中患者におけるCPAP療法のアドヒアランスの低下が問題となっている。そこで、文献レビューにおいてCPAP療法以外の介入を整理した。PubMedを用い、キーワードから検索した結果、2406件の文献が抽出された。重複論文を除外、タイトルと抄録からスクリーニングを行い、さらに全文入手可能な論文のうち、脳卒中患者におけるCPAP療法以外の介入について検討された論文は13件に精選された。 これらの内容から、看護師が実施可能な介入が何かは明らかになっていないため、2023年度は継続して文献の整理を行い、研究者間で検討した。これまでに「咽頭筋エクササイズ」「パンフレットや動画を用いた患者教育」「日中の身体活動」「下肢の空気圧迫装置の使用」「体位療法」の5つのケアに整理された。 2024年度は、これらの検討から研究を計画・実施を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究を実施する施設における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染防止対策を実施する必要があり計画通りに進んでいない。引き続き研究を実施する施設と調整し計画の見直しが必要であった。
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今後の研究の推進方策 |
研究を実施施設と調整し研究計画の倫理審査を受け、研究を実施する。また、研究で得られた研究成果は学会発表、論文の投稿を予定する。
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