研究課題/領域番号 |
21K10817
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58060:臨床看護学関連
|
研究機関 | 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター) |
研究代表者 |
菊内 由貴 独立行政法人国立病院機構四国がんセンター(臨床研究センター), その他部局等, 流動研究員 (80538637)
|
研究分担者 |
黒田 寿美恵 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (20326440)
平岡 斉士 放送大学, 教養学部, 准教授 (80456772)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | アウトカム基盤型教育 / 看護実践力 / 学習管理システム / 学習課題分類 / インストラクショナルデザイン |
研究開始時の研究の概要 |
がん罹患者は増加の一途をたどり,がん患者に対する標準的ケアを実践できるジェネラリストの育成は喫緊の課題である。実践力獲得のための教育は何を教えたかでなく,何ができるようになったかというアウトカム評価が重要である。そこで本研究では,がん看護実践力獲得と学習成果を直結させるために、OJTでのがん看護実践のアウトカム達成を目標として、必要な学習項目を紐づけ一元化して管理・運用できるシステムの設計・開発・評価を行う。
|
研究実績の概要 |
本研究では,がん看護実践力の習得と学習成果を直結させるために、OJTでのがん看護実践のアウトカム達成を目標として、必要な学習項目を紐づけ一元化して管理・運用できるシステムの設計・開発・評価を行う。 2023年度は、がん看護実践に強い看護師育成研修教材の学習課題分類に基づく現状分析および改善設計について、教育工学領域の学会から得た示唆を踏まえ、さらなる改善を重ねた。この改善設計において、実践力習得のためには、行動指標を基盤として学習管理システムやZOOM等の会議システムを活用し独習、協調学習、対面学習の3つのフェーズで構成される知的技能中心とする研修デザイン原則を提案している。これらの内容は教育工学領域の学会誌へ論文採録という成果を得た(2024年4月掲載予定)。 本研究が提案する実践力習得のためのデザイン原則について、医療を基盤とした様々な看護場面での汎用性を高めるために、がんの栄養分野での実践力習得のための研修設計への適用を試みている。この試みにおいては、研修の到達目標となる行動指標から知的技能を導くプロセスを明らかにしている。これらの研究成果は、教育工学領域の学会で発表し多くの示唆を得た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教育工学領域の示唆を得るための論文投稿や学会発表に時間を要した。
|
今後の研究の推進方策 |
がん栄養分野で試作した研修設計について、形成的評価を行い、デザイン原則の精緻化を試みる。その結果は教育工学領域での示唆を得るために学会に発表する。これらの成果を踏まえ、がん薬物療法看護の教材試作範囲を決定し行動指標を整える。さらにシステムへの実装とトライアルを予定する。実装するシステムについては、既存のものを活用することに加えて、新たな開発を含め検討する。
|