研究課題/領域番号 |
21K10827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
足立 奈穂 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (50828374)
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研究分担者 |
服部 淳子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (70233377)
岡崎 章 拓殖大学, 工学部, 教授 (40244975)
柴 邦代 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (40413306)
汲田 明美 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (80716738)
加藤 智子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 臨床准教授 (50625267)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 医療的ケア / セルフケア / 小児の行動 / ガイドライン / セルフケア手帳 / 医療的ケア児 |
研究開始時の研究の概要 |
知的及び運動発達的に重度の障害はないが、気管切開などの医療的ケアを必要とする児は、増加傾向にある。このような医療的ケア児は、養育者の医療的ケアを必要とするが、健常児と同様、発達段階に応じて、医療的ケアを含めた日常生活行動を自分自身で行えるようセルフケア行動を獲得する必要がある。しかしながら、医療的ケア児の発達や病状は多様で、児の行動を客観的に捉えるのは困難であると言われており、その実態も明らかにされていない。 そこで、本研究では医療的ケア児のセルフケア行動の特徴を解明する。さらに、セルフケア獲得モデル及び個別の記録媒体を作成し、医療的ケア児のセルフケア支援ガイドライン作成の基礎的資料としていく。
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研究実績の概要 |
本研究は、医療的ケア児のセルフケア行動とその特徴を解明することを目的としている。 2021年度は、日常生活において医療的ケア児はどのようなセルフケア行動を行っているのか明らかにするため、行動観察調査を実施した。調査では、0-18歳の医療的ケアを受ける子どもを対象とし、対象者にとってより通常の環境を提供するため、ビデオ撮影による非参加観察研究とした。撮影は、日常生活場面について、対象者を養育する家族により実施した。なお、家族は通常通り対象者と関わってもらうこととした。 2022年度は、COVID-19の小児および関連する研究協力施設・団体への感染拡大もあり、当初の計画よりもデータ収集期間を延長して実施した。研究対象者は5名であった。ビデオカメラに録画された子どもの行動について、セルフケアに関連する行動を抽出し、記述した。さらに、行動の内容について質的記述的に分析した。 当初は、分析結果より抽出した医療的ケア児のセルフケア行動と共通因子が汎用性のある内容・表現か、かつ妥当であるかを確認するために、医療的ケア児への支援を行っている専門看護師を対象とする専門家会議を開催し、収集・分析したデータの解釈並びに因子項目についての意見交換を行い、行動の客観視が可能な調査計画を立案することを目指していた。しかし、データ収集の期間の延長及び、COVID-19の感染拡大の影響により、開催できていない状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は小児および関連する研究協力施設・団体へのCOVID-19の感染拡大により、調査を実施することが困難な状況となった。その結果、データ収集期間を延長した影響で、次の計画である専門家会議や計画立案に着手できず、やや遅れていると評価する。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、医療的ケア児のセルフケア行動の特徴を客観的にとらえるため、当初の予定通り量的データ収集を行い、分析する。 2021年度から2023年度に収集した質的データと量的データの結果を統合して解釈する際に、専門家の意見を求めるなど、開催するタイミングや人数を工夫するよう計画を修正して、医療的ケア児のセルフケア行動について考察・吟味していくことで、計画全体の遂行に影響のないように対応する。
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