研究課題/領域番号 |
21K10831
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福岡国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
川口 賀津子 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 教授 (40469383)
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研究分担者 |
高木 良重 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 講師 (00865701)
吉村 千草 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 講師 (80807412)
宇治田 さおり 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 助教 (40881131)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | プラチナナース / 定年退職 / 就労継続 / 看護師 / 定年退職看護職者 / 働き方 / 高齢看護師 / 働き方改革 |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会に伴い、看護や介護を必要とする高齢者が増加し、看護職の需要は一層高まっているが、看護職自体も高齢化している。このまま退職が進めば看護師不足が深刻化し、看護の質保障が困難となり、患者の安全や安楽を損なうことにつながる。 日本および世界では、「働き方改革」「SDGs(持続可能な開発目標)」が叫ばれている。60歳以上の高齢看護師の就労状況の調査を行うとともに、持続可能な働き方のモデル開発を行う。
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研究実績の概要 |
超高齢社会に伴い、看護や介護を必要とする高齢者が増加し看護職の需要は一層高まっているが、看護を提供する看護職自体も着実に高齢化している。このまま退職が進めば看護師不足が深刻化、看護の質保障が困難となり、患者の安全や安楽を損なうことに繋がる。看護を提供する看護職が高齢化している今、まさに看護職の持続可能な働き方のモデル開発は緊急課題であり、今回の研究では、プラチナナースの就労継続を可能にする働き方モデルの開発を目的としている。 2022年度・2023年度に全国のプラチナナースを対象に、①身体面(職業性ストレス簡易調査票)、②精神面(職務満足測定尺度)、③社会面(職場の働きやすさ評価尺度)、属性、記述による質的内容の質問紙調査を実施した。 研究参加者は60歳~76歳であったが、職業性ストレス・職務満足において年齢による差は認められず、個人の健康管理やメンタルヘルスの維持能力が高いことが推測された。「夜勤の有無」のみ高ストレス者と非高ストレス者に有意差があり大きなストレス源であることが示唆された。また、プラチナナースの就労継続の目的は、7カテゴリーで構成され、「看護師である自分の資格を活かして経済的なゆとりを得ると同時に、職場や地域・社会に貢献しながら、自身のライフスタイルとしての健康的な生活、仕事の楽しさや生きがい感を維持し自己実現すること」であった。就労継続のメリットとして仕事の充実感や健康の維持など認識しており、看護の専門性を発揮できることに生きがいや喜びを感じている。デメリットとして加齢に伴う身体的変化により他者に迷惑をかけると感じており「他者への配慮」という看護の職業的特性が自身の負担感となる可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
第1回目として、2023年1月~3月に200床未満の病院に勤務するプラチナナースに質問紙調査を行った。第2回目として、2024年2月に高齢者施設に勤務するプラチナナースに質問紙調査を行った。①身体面(職業性ストレス簡易調査票)、②精神面(職務満足測定尺度)、③社会面(職場の働きやすさ評価尺度)、属性などから就労状況や現状の課題を抽出することができたがモデル原案の修正に至っていない。今後、データの分析、信頼性・妥当性の確認を進め「プラチナナースの就労継続を可能にする働き方モデル」の開発を目指す。
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今後の研究の推進方策 |
研究者の業務調整を確実に行い、研究への取り組み時間を増やしていく。学会発表した質的内容「プラチナナースの就労目的や就労に関するメリット・デメリット」について論文作成を進めており、関係学会への論文投稿を行っていく。
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