研究課題/領域番号 |
21K10832
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
藤田 千春 杏林大学, 保健学部, 教授 (70383552)
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研究分担者 |
谷山 牧 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 教授 (40413166)
竹中 香名子 名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 講師 (40733192)
小林 佳寛 杏林大学, 保健学部, 助教 (40881157)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 保育所看護職 / 教育 / 保育保健活動 / 教育プログラム / キャリア形成 |
研究開始時の研究の概要 |
0-5歳児までの乳幼児が在籍する保育園において、全体の健康管理を担当する看護職を対象に傾倒的かつ網羅的な保育所の看護職に求められる支援を明確化する。その明確化された支援内容について、量的調査から内容を精錬し、教育プログラムを試作する。 試作した教育プログラムを用いた研修会を小児経験のない又は浅い保育所看護師に実施し、実施前と後の業務遂行のしやすさ等を評価する。
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研究実績の概要 |
2022年度は病児保育の現状を把握する目的で、病児保育に対する保育者の思いと看護師の関わりについての文献検討を行った。結果は、第29回日本家族看護学会学術集会で発表した。また、保育所看護職における保育保健活動の困難に関する文献検討も行った。こちらは【医療対応を一任される負担】【看護と保育の認識の相違による対応の難しさ】【保護者の理解を得る難しさ】【保健活動環境の不足による活動への支障】【看護職としての活動内容の不明確さ】が見出された。こちらは、2023年の第33回日本小児看護学会学術集会に採択され、7月発表予定である。 前年度に調査した、質的研究の結果で「保護者に子どもの特徴的な特性を話す事の困難」が見出されたため、2022年10月に本学で保育所看護職と保育士に対して、保護者とのコミュニケーションについての研修会を行った。東京西部と神奈川県の保育園看護職と保育士から参加が得られた。実施後のアンケートでは好評で、今後も研修に参加したい旨の意見が得られた。また、研修会参加者より、質的に今後の研修会へのニーズを調査できる可能性が見出された。 前年度に分析していた保育所看護職が実践する保育保健活動の結果が出そろったため、第70回日本小児保健協会学術集会に採択され発表予定である。この結果を論文執筆と投稿を行う準備をしている。また3月に保育所看護職研修会用に小児シミュレーターを購入した。今後の研修会と教育プログラムの検討に活かしたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
結果はいくつか出てきており、各種学会の学術集会で発表に至っているものの、研修会の試行は1回しかできてない。また得られた知見の論文投稿が遅れている。2023年度は教育プログラム検討に向けたデルファイ調査が控えているが、この準備が今の時点では行えていない。今抱えている論文投稿を終えて、デルファイ調査の準備に早急に取りかかりたい。
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今後の研究の推進方策 |
基礎調査(質的研究)の結果について論文作成し、投稿する。また、基礎調査の結果をもとに、デルファイ法の調査の設問の検討をはじめとした調査準備を行っていきたい。 また、医療的ケアなど、近年増加している療養を抱える子どもの援助方法について、研修会を行い、その参加者から、研修会のニーズ調査を行っていく。 デルファイ法の結果より、看護職の教育プログラムを検討していきたい。
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