• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

子育て世代のスポーツ実施率向上に向けた健康教育カリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K10835
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分58070:生涯発達看護学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

大久保 菜穂子  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 先任准教授 (80317495)

研究分担者 鈴木 大地  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (80255653)
石崎 順子  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60381430)
大久保 武人  順天堂大学, 医学部, 非常勤助教 (90732884)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード健康教育 / スポーツ / 健康 / 子育て世代 / スポーツ実施率向上
研究開始時の研究の概要

生涯にわたる継続的な運動習慣をめざし、特に子育て世代のスポーツ実施率向上に向けた健康教育カリキュラムの開発と検証を行う。
まず、子育て世代に対しスポーツ実施状況及びスポーツへの意識等の実態調査に基づき対象者のニーズを探り、文献考証から関連諸科学のニーズを、健康関連専門職へのインタビュー調査から専門職のニーズを明らかにする。
そして、カリキュラム編成原理に基づく上記3つのニーズに着目し、PRECEDE-PROCEEDモデルを用いて行動変容にアプローチする教育内容を選定し、子育て世代がたのしく体を動かし、運動が習慣化できるような効果的な健康教育を展開する。

研究実績の概要

本研究は、生涯にわたる継続的な運動習慣をめざし、特に子育て世代のスポーツ実施率向上に向けた健康教育カリキュラムの開発を行う。
1.2年目は、カリキュラム編成原理の①関連諸科学のニーズアセスメントと②対象者のニーズアセスメントを行い、子育て世代のスポーツに対する意識・認識、行動等について分析を行い、ヘルスリテラシーと運動・スポーツ実施状況、身体活動量との関連を明らかにし、学会発表や2本の原著論文としてまとめ、発信した。また、③専門職のニーズアセスメントを行い、ヘルスプロモーションの理念に基づき、誰もが安全にスポーツを実施できる環境づくりについて検討した。その結果、医学的観点から、突然死のリスクが高まるスポーツ場面において、スポーツ実施者等への一次救命処置教育(BLS)が教育内容の一要件としてあげられ、BLS教育の実態調査および展開・評価等を行い学会発表した。さらに、スポーツ科学の観点からスポーツ実施の定着化を探るべく、身体活動量と座位時間の実態およびその関連要因等の検討を行い、学会発表した。
3年目となる今年度は、さらに分析を進め、医学的観点から教育内容の一要件となりうる一次救命処置教育に関して原著論文を2本まとめ、発信した。また、スポーツ科学の観点からスポーツ実施習慣の促進および阻害要因と強度別身体活動を年代別に検討し、学会発表した。また、ヒアリングの結果、健康づくりの3要素である栄養・運動・休養をふまえた健康教育カリキュラムを検討する必要性が示唆された。そこで、3要素の1つである栄養に着目し、望ましい食習慣の形成を目指した健康教育の企画・実施・評価について検討を行い学会発表した。
引き続き、研究成果の分析を進め、社会への発信に努めると共に、その成果を生涯にわたる継続的な運動習慣をめざした健康教育の展開につながるよう準備を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

3年目となる今年度は、前年度行った研究の分析を進め、ヘルスプロモーションの視点から誰もが安全にスポーツを実施できる環境づくりについて検討を行った。その結果、医学的観点から、突然死のリスクが高まるスポーツ場面において、スポーツ実施者はじめ、保健体育教員等のスポーツ関係者への一次救命処置教育(BLS)が教育内容の一要件としてあげられ、一次救命処置の知識・情意の現状と、教育効果を明らかにし、研究成果を蘇生および日本ヘルスプロモーション学会誌(原著論文)に投稿し掲載された。また、スポーツ科学の観点からスポーツ実施の定着化を探るべく、年代別にみた強度別身体活動と運動・スポーツ実施習慣の促進および阻害要因に関して検討を行い学会発表した。
そして、健康・スポーツ関連専門職(医師、保健師、看護師、管理栄養士、保健体育教員、スポーツ行政職経験者、フィットネスクラブ産業の経営者等)に対し、さらにヒアリングを行ったところ、健康づくりの3要素の1つである栄養に着目し、健康教育カリキュラムを検討する必要性が示唆された。そこで、スポーツと栄養、健康な食生活といった視点をふまえ、望ましい食習慣の形成を目指した健康教育の企画・実施・評価の検討を行い、学会発表した。
これらをふまえ、カリキュラム編成原理の視点から「対象者・専門職・関連諸科学」の教育ニーズが明らかとなり、スポーツ実施率向上に向けた健康教育を効果的に展開するにあたって必要な教育内容がほぼ選定され、次年度の健康教育実施に向けて準備を進めているところである。
以上のことから研究計画はほぼ予定通り進展した。そのため、研究の進捗状況としては「おおむね順調に進展している」状況である。

今後の研究の推進方策

4年目は引き続き分析を進め、研究成果を社会への発信として学会発表および論文作成を進める。また、カリキュラム編成原理の視点から「対象者・専門職・関連諸科学」の教育ニーズが明らかとなり、スポーツ実施率向上に向けた健康教育を効果的に展開するにあたって必要な教育内容がほぼ選定されたため、健康教育実施に向けて準備を進める。その際、地域に開かれた大学をめざして、スポーツをする場としての学校の役割を担うと共に、子育て世代がたのしく体を動かし、運動が習慣化できるような効果的な健康教育を展開できるようこころがける。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] 大学生を対象としたオンライン型BLS講習会の教育効果に関する基礎的研究2023

    • 著者名/発表者名
      玉井 勇一、石﨑 順子、大久保 菜穂子
    • 雑誌名

      蘇生

      巻: 42 号: 2 ページ: 74

    • DOI

      10.11414/jjreanimatology.42.2_74_79

    • ISSN
      0288-4348, 1884-748X
    • 年月日
      2023-10-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] スポーツ健康系学部生における一次救命処置の知識・一次救命処置への情意に関する現状ー他学部生との比較検討ー2023

    • 著者名/発表者名
      玉井 勇一 , 石崎 順子 , 池田 恵 , 本間 洋輔 , 大久保 菜穂子
    • 雑誌名

      ヘルスプロモーション・リサーチ

      巻: 15 ページ: 19-28

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 成人女性におけるヘルスリテラシーと運動・スポーツ実施状況、身体活動量との関連2022

    • 著者名/発表者名
      石﨑順子、大久保菜穂子
    • 雑誌名

      日本健康教育学会誌

      巻: 30(2) ページ: 115-124

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 運動教室参加高齢者におけるヘルスリテラシーと身体・社会的フレイルとの関連2022

    • 著者名/発表者名
      石﨑順子、大久保菜穂子、石原美彦、石﨑聡之
    • 雑誌名

      日本健康運動看護学会誌

      巻: 2(1)2021 ページ: 9-17

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 年代別に見た強度別身体活動と運動・スポーツ実施習慣の促進および阻害要因に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      山崎 充浩, 菊賀 信雅, 根本 裕太, 笹木 文雄, 大久保 菜穂子
    • 学会等名
      第20回日本ヘルスプロモーション学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 望ましい食習慣の形成を目指した健康教育の企画・実施・評価について2023

    • 著者名/発表者名
      吉藤 恵里子 , 石﨑 順子 , 大久保 菜穂子
    • 学会等名
      第20回日本ヘルスプロモーション学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] スポーツ・健康系学部生のBLSに対する知識・情意に関する基礎研究2022

    • 著者名/発表者名
      玉井勇一、大久保菜穂子、石﨑順子、池田恵、本間洋輔
    • 学会等名
      第18回日本ヘルスプロモーション学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] スポーツ健康系学部生に対するBLS教育の評価 -BLSに関する知識・情意に着目して-2022

    • 著者名/発表者名
      玉井勇一、大久保菜穂子、石﨑順子
    • 学会等名
      第7回日本救護救急学会学術集会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] フィットネスクラブ会員における身体活動量と座位時間の実態およびその関連要因の検討2022

    • 著者名/発表者名
      山﨑充浩、大久保菜穂子、玉井勇一、大高拓馬、西村光太郎、菊賀 信雅、根本裕太、笹木文雄
    • 学会等名
      第19回日本ヘルスプロモーション学会学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 成人女性における健康問題の認知・理解度と運動・スポーツ実施との関連2021

    • 著者名/発表者名
      石崎順子、大久保菜穂子、服部真理子、柴田亜希、伊草綾香、関美雪
    • 学会等名
      第80回 日本公衆衛生学会総会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi