研究課題/領域番号 |
21K10836
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
坂本 なほ子 東邦大学, 看護学部, 教授 (20398671)
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研究分担者 |
羊 利敏 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 臨床研究センター, (非)研究員 (40470017)
荒田 尚子 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期・母性診療センター, 診療部長 (70214723)
福田 美和子 目白大学, 看護学部, 教授 (80318873)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 睡眠 / 妊婦 / 糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
全妊婦の10%を占めるGDM妊婦に着目し、第一に良質な睡眠は耐糖能を改善し周産期合併症リスクを低減することを検証する、第二に睡眠改善に向けた介入内容を確立し遠隔システムを用いて実施する、第三に混合研究法を用いて介入効果を調査した上で前述の第一の課題と統合し、エビデンスの高い睡眠改善プログラムを提示するものである。妊婦が睡眠について正しい知識や行動を習得することは、産後うつの防止や誕生する子どもの適切な睡眠生活にもつながり、幼児期における脳や情緒の発達にも寄与するものと考えられる。
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研究実績の概要 |
女性自身とその児の生涯にわたるといっても過言ではない妊婦の健康を守るため、申請者は睡眠に注目している。近年、解明されつつある睡眠と耐糖能との関係から、睡眠改善が多様なライフスタイルが容認されている現代社会に生きる女性の未病対策に寄与すると考えた。そこで本研究では、全妊婦の10%を占めるGDM妊婦に着目し、第一に良質な睡眠は耐糖能を改善し周産期合併症リスクを低減することを検証する、第二に睡眠改善に向けた介入内容を確立し遠隔システムを用いて実施する、第三に混合研究法を用いて介入効果を調査した上で前述の第一の課題と統合し、エビデンスの高い睡眠改善プログラムを提示するものである。今年度は、インターネットを介した認知行動療法理論に基づくプログラムの構築のため、最新の情報を収集し、当初予定したPCアクセスによるe-learningサイトではなく、スマートフォンでのアクセスを前提としたシステムを構築した。諸外国においても、この数年で同様の研究が進められていることがわかったので、情報を追加した。調査サイトは、新型コロナ感染症の患者を受け入れる医療機関であるため、2023年度で状況が落ち着くまで調査の開始が不可能であったが、年度途中で可能となったため、倫理審査委員会へ審査申請を行った。また、女性の妊娠と睡眠との関連や睡眠の疫学研究手法について最新研究を収集・検討し、文献にまとめ公表した。後者の疫学研究手法に関する情報収集を行う過程において、改めて、本調査で用いる睡眠計測手法の妥当性が確認された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初は、e-learningサイトを構築し、調査および介入を開始する予定であった。調査に関しては、調査実施機関が新型コロナ感染症の患者を受け入れる医療機関であり、2021年度秋以降の感染状況下では、外部者の立ち入りや治療以外を実施することが難しく、調査を開始することはできなかった。2023年度においても状況が落ち着くまで調査の開始が不可能であったが、年度途中で可能となったため、倫理審査委員会へ審査申請を行った。その際、倫理審査委員会の申請様式について、準備当初のものからの変更もあったため、研究実施計画について研究班で再検討を行った。以上の理由により、予定よりも進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
調査サイトでの調査および介入を開始し、データを収集する予定である。ただし、倫理審査委員会の進捗によっては、調査の開始が遅れる可能性がある。その場合、年度内において可能な限りの期間において調査を実施し、サンプルサイズの確保を目指す予定である。
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