研究課題/領域番号 |
21K10840
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 西南女学院大学 (2023) 名古屋女子大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
杉浦 絹子 西南女学院大学, 助産別科, 教授 (50378296)
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研究分担者 |
藤澤 和子 びわこ学院大学, 教育福祉学部, 教授 (30739420)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 知的障害 / 親 / 育児支援 / 子育て支援 / 育児支援ツール / 支援マニュアル / LLマンガ / 支援 / 乳児 / 栄養 / 泣き / 親性 / 知的障害のある親 / 乳幼児 / 指導ツール |
研究開始時の研究の概要 |
知的障害のある親への障害特性を踏まえた育児支援の提供を目指して、①乳幼児を育児中の知的障害のある親への支援経験をもつ専門職者への面接調査と質問紙調査、および知的障害当事者への面接調査を実施し、乳幼児を育児中の知的障害のある親の障害特性を踏まえた支援内容と方法について明らかにし、支援マニュアルを開発すること、②乳幼児を育児中の知的障害のある親の育児支援現場で活用可能な育児指導媒体を開発することに取り組む。これらにより知的障害のある親の養育力を高めることが期待でき、次世代健全育成に資するものと考える。
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研究実績の概要 |
知的障害の障害特性に配慮した育児支援媒体(ツール)の開発については、前年度に構成と原案を作成した「児の栄養方法の決定とその確立に向けた支援」のためのパンフレットとして「わかりやすい母乳育児の方法」、「児の泣きの理解と対処のための支援」および「親性を育むための支援」のためのパンフレットとして「わかりやすい赤ちゃんの泣きとねむり」のパイロット版を制作した。これらのパンフレットにおいては、知的障害のある人にもわかりやすいマンガであるLLマンガ、LLマンガの漫画家によるイラスト、「わかりやすい情報提供に関するガイドライン」に沿ったレイアウト、テキストを用いた。これらのパイロット版パンフレットについて、当事者を対象にpre-post比較による理解度、ならびに文字、イラスト、マンガの見やすさ、改善点を問う無記名自記式質問紙調査を実施した。併行して保健医療職者を対象に、内容の妥当性、見やすさ、改善点を問う無記名自記式質問紙調査も実施した。これらの調査結果をふまえて、両パンフレットに修正を加え完成版とした。保健医療福祉職者向けの支援マニュアルの制作については、前年度に構成および内容に関する構成案を作成し、それを踏まえて内容を検討したが、2024年度からの改正児童福祉法の施行にともない、知的障害のある親への支援に活用できる子育て支援事業の内容に関する記述のなかに、2024年4月以降に修正を加える必要のある箇所が生じた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
保健医療福祉職者向けの支援マニュアルの制作について、2024年度からの改正児童福祉法の施行にともない、知的障害のある親への支援に活用できる子育て支援事業の内容に関する記述のなかに、2024年4月以降に修正を加える必要性のある箇所が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
保健医療福祉職者向けの支援マニュアルの内容のうち、知的障害のある親への支援に活用できる子育て支援事業の内容に関する記述を改正児童福祉法の施行により生じた変更点を反映させたものに修正し、完成版とする。2023年度に完成した育児支援パンフレット2冊とともに保健医療福祉の現場で活用してもらうため、自治体、産科を有する医療機関、知的障害者の生活・自立支援事業を行う福祉機関等に印刷物を配布するとともに、成果物のpdfファイルデータをweb上に公開する。
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