研究課題/領域番号 |
21K10866
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
早瀬 麻子 佛教大学, 保健医療技術学部, 講師 (10511909)
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研究分担者 |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
南嶋 里佳 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (10783764)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 災害支援 / 災害への備え / 助産師 / 母子支援 / 災害時要援護者 |
研究開始時の研究の概要 |
妊産婦、乳幼児やその親は、災害弱者となりやすい。避難が遅れたり、避難所では周囲に気を遣ったり、母乳育児や乳幼児のケアに関する支援を十分受けることが出来ないという問題が起こっている。これらの問題に対し、母子ケアの専門家である助産師が、災害時の母子支援に関する知識や技術を備え、支援にあたることが望まれる。本研究では助産師を対象とし、母子支援に特化した災害研修プログラムを作成して実施し、評価を行なう。
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研究実績の概要 |
2022年度は前年度に収集したデータ(有効回答299名)の分析を進め、助産師の防災や減災に対する意識や研修ニーズを明らかにした。助産師の防災意識得点82.9(SD±9.1)点であった。防災意識得点に影響のあった項目は、被災経験、家族で災害時の取り決め、家庭内備蓄、妊産婦から災害対応を聞かれた経験、災害支援活動希望、災害支援ナース登録であった。助産師向けの災害研修は防災意識得点に影響がなかった。妊産婦から災害対応を聞かれた経験や被災経験、家族の取り決めや備蓄、災害支援活動の希望は、助産師の防災意識に影響を及ぼすことが明らかになった。災害研修は防災意識得点に影響がなかったことから、災害時に母子支援ができるよう防災意識を高める為の、系統的かつ包括的な研修が必要であることが示唆された。これらについては現在、論文投稿に向けて準備を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
助産師向けの研修プログラムについては、そのニーズが明らかになり、オンデマンドと対面型集合研修から構成する予定であったが、コロナ禍で集合研修が不可能な状況であり、研修効果を考えてオンデマンド配信の開始時期を遅らせた。その為、計画を小修正し、研修評価ツールとして使用するための尺度開発(日本語版作成)を実施してしている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、研修評価ツールを作成しつつ、オンデマンド研修に向けて動画作成、対面研修の実施に向けて具体的な準備を進めていく。
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