研究課題/領域番号 |
21K10870
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 関西国際大学 |
研究代表者 |
齋藤 益子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (30289962)
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研究分担者 |
濱嵜 真由美 宮崎県立看護大学, 看護学部, 教授 (90352335)
松永 佳子 東邦大学, 看護学部, 准教授 (70341245)
小河原 みゆき 関西国際大学, 保健医療学部, 講師 (00636061)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 産後期の助産診断名 / 経過診断 / 健康生活診断 / 産後期 / 診断名・診断指標 / 妥当性の検証 / アセスメント内容 / 産後ケアの内容 / 面接調査 / 助産診断名 / 信頼性・妥当性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、産後期を「出産後1か月から4か月まで」と定義し、この間の母親と乳児を確実にアセスメントするための助産診断名・診断指標を作成することを目的にしています。産後ケア施設等において、看護師や助産師が施設を利用する母親と乳児がどのような状態であるのか、出産後の心身の回復状態や精神心理的状態を的確に観察し、どのようなケアが必要かを判断するためのツールになるものです。産後ケア施設に働いている助産師の意見を聞きながら作成していくことにしています。
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研究実績の概要 |
産後期の助産診断名と診断指標の原案を作成し、全国の産後ケア施設に勤務する助産師145名を対象に質問紙調査を行った。助産師84名から回答を得た。対象者の平均経験年数は14.8年、病院勤務45.2%、診療所26.2%であった。母親の状態の診断名として健康、情緒、育児に向き合う姿勢の3診断名、児の状態として健康状態、発育発達の2診断名、養育環境として家族関係、役割の調整、安全の3診断名を提案した。母親の状態として乳房の状態が追加されれた。また、マタニティ診断の類型に併せた方が良いとの意見が聞かれた。そこで、経過診断として、産後の月数、母の身体的状態、乳房の状態、児の生後月数、児の健康状態の4つの診断名に整理され、健康生活診断として、情緒、家族関係、役割調整、育児に向き合う姿勢、安全に対する配慮の5つの診断名に整理された。診断指標の殆どは、関連する診断名に移行して殆どが使用できた。調査結果は第5回日本助産診断実践学会の学術集会(2022年9月)において発表し、論文として公表した(日本助産診断実践学会誌第3巻2号、2021.3)。 2022年から、マタニティ診断の類型に併せて、診断名を改めて検討し、経過診断4つ、健康生活診断は、基本的生活行動を、食事、排泄、睡眠・休息、動作・運動、清潔の5つの診断名、精神心理的生活行動として、情緒、不安への対処、出産の需要、社会的生活行動として、役割、パートナーとの関係、家族関係、支援体制、役割の調整、出産育児行動として対処行動、育児状態、乳房の自己管理、授乳行動、愛着行動の診断名を作成して、整理している。 この新しい診断名について、2025年の学会にて報告する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新しい診断名がほぼできた。6月に2回会議を開いて研究メンバーと内容の検討を行い、加筆修正する。10月から12月で最終的な原案を決定して、適切性について産後ケア施設の助産師の意見を聞き、マタニティ診断の産後期の診断名として確定する。
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今後の研究の推進方策 |
最終決定した診断名について、第7回日本助産診断実践学会(2025年3月予定)において報告し、会場の意見を得る。その結果で加筆修正し、最終版を「マタニティ診断ガイドブック」の第7版として医学書院から改訂版を出版する予定である。
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