研究課題/領域番号 |
21K10872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
永田 真理子 久留米大学, 医学部, 助教 (70586908)
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研究分担者 |
田中 佳代 久留米大学, 医学部, 教授 (10289499)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 糖代謝異常 / 産後 / 助産師 / 産後ケア |
研究開始時の研究の概要 |
糖代謝異常のタイプには妊娠糖尿病、1型糖尿病、2型糖尿病があり、それぞれ産後の課題は異なる。産後ケアを実践する助産師は出産から退院まで、産後2週間健診、産後1か月健診時に育児と療養の両立を促す効果的な産後ケアを実践することが求められる。そのため、産後ケアを受ける母親の糖代謝異常のタイプ別ニーズと産後1か月までの時期別ニーズを明らかにすることが必要である。また、産後ケアが実践可能なものとなるには、糖代謝異常の産後ケアの実態を調査するとともに、実践が困難となっている助産師の課題についても明らかにする必要がある。本研究ではこれらの調査を踏まえて、助産師による糖代謝異常の産後ケアマニュアルを作成する。
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研究実績の概要 |
現在、糖代謝異常妊娠はわが国の全妊婦の約10%を占め、高齢妊娠・出産の増加に伴いさらなる増加が予測される。糖代謝異常妊娠は妊娠糖尿病と1型糖尿病、2型糖尿病に分類され、それぞれ産後の課題は異なり、タイプに応じた母親の健康問題の把握と保健指導の充実が重要となる。助産師は、出産から退院まで、産後の2週間健診、産後1か月健診に産後ケアを実践するが、糖尿病への苦手意識や知識不足が課題となっており、血糖管理・生活習慣改善・合併症の予防など育児と療養の両立を促す糖代謝異常の産後ケアはまだ確立されていない。よって、本研究では、糖代謝異常を抱えた母親の糖代謝異常のタイプ別・産後1か月までの時期別ニーズと、助産師による産後ケアの実践状況と課題を明らかにすることを目的としている。 第一段階として、産後1か月までの糖代謝異常の女性が求める支援と看護職者の実践上の問題状況についてフォーカス・グループ・インタビューを実施しデータを集めて、第2段階となる量的調査の調査項目を抽出することとした。グループインタビューは、出産から退院まで、産後の2週間健診、産後1か月健診の3つの時期の状況について、①1型糖尿病の女性、②2型糖尿病の女性、③妊娠糖尿病の女性、④糖代謝異常の女性の産後ケアを実施している助産師の4つのグループ毎に分かれて実施することとした。 2022年度に第一段階の研究について倫理委員会の審査を受け承認を受けた。その後、対象者を募集し、助産師を対象としたグループインタビューを1グループ実施することができている。糖代謝異常の女性についても対象者を募集している状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2022年度は久留米大学倫理委員会の審査を受けて承認を得た。その後、対象者の募集を始めているが、グループインタビューを実施できる人数を確保することに時間がかかっている。また、グループインタビューが可能な人数になったのちの日程調整が難しく、調査実施まで時間がかかっている状況である。 糖代謝異常の女性の産後ケアを実施している助産師のグループインタビューは実施できている。
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今後の研究の推進方策 |
①1型糖尿病の女性、②2型糖尿病の女性、③妊娠糖尿病の女性を対象としたグループインタビューも進めていく。対象者の条件を見直し、必要時倫理委員会に修正を依頼する。また、第二段階の募集方法でも対象者の募集を進めていき、グループインタビューが実施できるよう調整する。
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