研究課題/領域番号 |
21K10873
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 福岡看護大学 |
研究代表者 |
青野 広子 福岡看護大学, 看護学部, 講師 (50733870)
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研究分担者 |
飯野 英親 福岡看護大学, 看護学部, 教授 (20284276)
松尾 陽子 久留米大学, 医学部, 助教 (90368910)
中村 加奈子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 准教授 (90584516)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 血友病 / 学童期 / 口腔衛生行動 / 口腔関連QOL / 口腔内慢性炎症性疾患 / 包括的口腔ケアプログラム / 口腔内疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
血友病を有する子ども(以下、血友病児)は、口腔衛生環境が悪化していったん歯周病を発症すると、疾病による止血のしにくさから歯周病を遷延・増悪させやすい。わが国において、学童期以降は、う蝕罹患率と歯肉炎罹患率が増加する傾向にある。学童期血友病児は、将来的な口腔健康の増進のために、う蝕、および、口腔内慢性炎症性疾患(歯肉炎・歯周病)の予防を重要視した口腔保健行動をとることが重要である。本研究では、血友病児の口腔保健行動の課題と口腔関連QOLを明らかにし、口腔内出血と、う蝕・口腔内慢性炎症性疾患(歯肉炎・歯周病)を予防するための包括的口腔ケアプログラムの開発を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、血友病児と健康な子どもの口腔保健行動を比較し、保健行動モデルを基盤とした、口腔内出血とう蝕・口腔内慢性炎症性疾患(歯周炎・歯周病)を予防するための包括的口腔ケアプログラムを開発することである。 6~18歳の血友病をもつ子どもの母親を対象に、わが子の普段の生活と止血管理の状況・子どもの口腔内環境の現状・口腔保健行動の現状・成長に伴う気がかりについてインタビュー調査を実施した。その結果、母親は、血友病だからこそ必要な口腔保健行動の認識があいまいな中、手探りでわが子の口腔内出血へ対応していた。また、子どもの発達に伴う口腔内のトラブルの予測ができず、対処の準備が不足している状況だった。口腔保健行動において、母親は、子どもの歯科受診の方法や歯科医に対する血友病の開示が困難な中、試行錯誤しながら歯科を選定し、口腔ケアの道具の選択に戸惑いながら子どもの口腔保健行動を支援していた。子どもは、血友病を意識することなく口腔ケアを実施していた。口腔内には、う蝕と口腔内慢性炎症性疾患様の症状を散見した。 一方、健康な子どもの口腔保健行動に関する文献検討の結果、子どものう蝕の数は、生活習慣の乱れと子どもの歯に対する親の知識、そして、親の貧困や育児の相談ができない環境などの社会的状況に関連があった。定期的な歯科受診やデンタルフロスの使用は、う蝕や歯肉炎の予防に効果的であった。血友病の子どもが困難な傾向にある歯科受診とデンタルフロスなどの道具を用いた口腔ケアは、う蝕や口腔内慢性炎症性疾患の予防に効果的であり、血友病の子どもの口腔保健行動の強化点と考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学会や勉強会の参加、患者会など対象者の集まりへ参加を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響により、対面での学会の縮小やイベントの中止により、参加することができなかった。また、感染予防の観点から、研究協力機関へのアクセスが難しい傾向にあった。
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今後の研究の推進方策 |
前回調査の比較分析の結果をもとに、対象者への質問紙調査を計画している。血友病の学童期の子どもの口腔保健行動の実態を抽出し、血友病の子どもの適切な口腔保健行動と止血管理に対する支援について検討を重ねる。対象者、および、研究協力機関へのアクセスは、新型コロナウイルス感染症予防と対象者、および、研究協力機関の負担に配慮した方法を選択する。また、計画している研究協力機関での調査が困難な場合は、研究協力機関の拡大を検討する。
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