研究課題/領域番号 |
21K10894
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
中田 かおり 東邦大学, 看護学部, 講師 (80768929)
|
研究分担者 |
跡上 富美 久留米大学, 医学部, 准教授 (20291578)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 男性 / プレコンセプションケア / 生殖年齢 / プログラム評価 / 生活習慣 / 妊孕性 |
研究開始時の研究の概要 |
子どものより良い健康のためには、妊娠前に男女が健康状態を整えることが重要である。プレコンセプションケア(Preconception care; 以下、PCC)では、妊娠前の男女に対する妊孕性に関連した健康情報提供と生活習慣を改善する重要性を指摘している。 本研究は生殖世代にある男性を対象に、男性自身が生活習慣を改善し、妊孕性のリスク因子を避ける予防行動を取るための啓発プログラムを作成し、評価することを目的とする。プログラムにより、男性の健康と妊孕性に対する関心を喚起し、将来的に子どもを持ちたいと考えるカップルへの看護支援が可能となり、少子化対策への貢献や子どもの健康状態の改善が見込まれる。
|
研究実績の概要 |
2022年度は、2021年度に実施したインタビューを分析・考察した。結果は、研究参加者は10名で、20歳代6名、30歳代4名、パートナーと同居している人は4名であった。就労時間は平均10.2時間/日であり、睡眠は平均7.2時間であった。運動習慣があったのは6名で、喫煙習慣があるのは1名のみであった。食事について、たんぱく質や野菜を意識して摂ろうとしていたが、自炊せずに外食や出来合いの総菜で対応する人が多かった。パートナーと同居している人は、食事内容にパートナーの影響を強く受けていた。男性は結婚や出産というライフイベントが迫っていなければ、自身の妊孕性を意識しにくいことが明らかになった。この結果は、26th East Asian Forum of Nursing Scholars(2023年3月10日-11日開催)においてポスター発表を行った。今後、論文化を進めていく。 プレコンセプション啓発プログラムの内容や方法、今後の方向性を検討するため、2023年1月24日に有識者2名との検討会議を実施した。有識者は、男性不妊を専門とする泌尿器科医師とスポーツ栄養学を専門とする教授であった。会議の結果、妊孕性の知識と生活習慣の啓発をテーマとして、アウトカムは、知識の正答率や生活習慣に関する意識の変化を見ることとする。研究協力施設として、一般企業にリクルートを行っていく。プログラムはエビデンスに基づいて作成する必要があるため、海外文献を中心に、再度、文献検討を行った。 男性不妊の治療経験がある男性に対するインタビューは、まだ実施できていない。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
COVID-19 の影響により、研究施設への協力依頼が困難であった。次年度以降、研究協力施設の状況に合わせて、研究参加者のリクルートを進めていく。
|
今後の研究の推進方策 |
2021年度に実施できなかった男性不妊の治療経験がある男性に対するインタビューは、2023年度に実施する予定である。 2021年度に実施した生殖年齢にある男性に対するインタビューは、既に学会において発表したので、今後は論文投稿を目指す。 2023年度の前半にプログラム(案)を作成し、有識者から再度意見をもらう。男性不妊専門の医師、栄養学専門の教授に加え、運動の専門家からの助言をもらい、プログラムを修正する。その後、企業等の研究協力施設をリクルートし、プログラムを実施する計画である。
|