研究課題/領域番号 |
21K10913
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 第一薬科大学 (2022-2023) 九州大学 (2021) |
研究代表者 |
藤田 紋佳 第一薬科大学, 看護学部, 特別研究員 (10437791)
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研究分担者 |
濱田 裕子 第一薬科大学, 看護学部, 教授 (60285541)
笹月 桃子 西南女学院大学, 保健福祉学部, 教授 (40809125)
植木 慎悟 九州大学, 医学研究院, 准教授 (10779218)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | ビリーブメント / 子どもの死 / グリーフ / 家族 / 遺族 / 死別 |
研究開始時の研究の概要 |
子どもを亡くした遺族への支援は、我が国ではまだ体系化されていない。 そこで本研究では、体系化の第一歩として、遺族へのビリーブメントプログラムの開発を目的とした。 本研究では、先行研究およびアクセスしづらかった対象の実態把握とそれらを含むプログラムを開発する。また、開発したプログラムは、病院の枠だけにとどまらず、第3の場であるNPO法人福岡子どもホスピスプロジェクトとも連携し、病院・地域と連携したビリーブメントプログラムを開発・実装する。さらに、子どもの生前から関わる医療者へのビリーブメントに対する教育・支援についてもプログラムに含め、遺族・医療者双方の支援を目指す。
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研究実績の概要 |
子どもを亡くした遺族への支援は、我が国ではまだ体系化されていない。そこで本研究では、体系化の第一歩として、遺族へのビリーブメントプログラムの開発を目的とした。 本年度は、きょうだいを亡くした子どものグリーフ体験に関するシステマティックレビューを行った。この結果を参考に、きょうだい児に対するグリーフの会を実施した。また、親に対してもグリーフの会を実施し、同意の得られた対象者に、会のあり方や運営面に関するインタビュー調査を昨年度に引き続き実施した。支援者側へは、学会にて交流集会を複数回実施し、グリーフの会の取り組みについて紹介するとともに、子どもを亡くした遺族への支援における疑問や、現場での困難等について意見交換を行った。この結果、医療者も、子どもを亡くした家族への支援の困難を個々の施設で抱えており、グリーフやビリーブメントに関する教育や専門職間での意見交換の場に対する要望があることが明らかとなった。 きょうだいを亡くした子どものグリーフ体験に関するシステマティックレビューについては、現在投稿中である。 遺族へのインタビュー調査結果、専門職との意見交換内容、文献検討をもとに、ビリーブメントプログラムとして、グリーフおよびビリーブメントに関するWebページ案を作成した。 プログラムは、グリーフやビリーブメントに関する基礎知識について、親、きょうだい、祖父母を対象とした内容を作成した。作成案については、専門家および当事者(子どもを亡くした遺族)への聞き取りを行い、内容について洗練している。次年度に実装し、ページのアクセス状況等を分析し、プログラムの評価・修正をする予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本年度は、オンラインプログラムとしてのWebページを実装することを目標としていたが、作成に時間を要している。 グリーフ、ビリーブメントといった繊細な内容を取り扱っているため、慎重に進めている。特に、説明に用いる表現や用語を専門家や当事者からの意見をもらいながら洗練することに時間をかけている状況であり、予定より計画が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
プログラム案については、次年度前半に実装し、その後評価、修正し、成果をまとめる予定である。
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