研究課題/領域番号 |
21K10915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 湘南医療大学 (2022-2023) 宮崎大学 (2021) |
研究代表者 |
山崎 圭子 湘南医療大学, 保健医療学部看護学科, 教授 (50535721)
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研究分担者 |
藤井 良宜 宮崎大学, 教育学部, 教授 (10218985)
立元 真 宮崎大学, 大学院教育学研究科, 教授 (50279965)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マインドフルネス / ファミリースキルトレーニング / 産後うつ病 / オンラインプログラム / ソーシャルスキルトレーニング / 予防 / コーチング / 援助要請行動 / ランダム化比較試験 |
研究開始時の研究の概要 |
妊産婦の約10%は産後うつ病を発症し、すべての母親が発症する可能性がある。産後うつ病に陥るのは、育児不安と疲労により気分が落ち込みやすくなることに加え、パートナーらのサポート不足や心身のストレス状態が重なり、ネガティブな思考パターンが自動的に繰り返されることが原因である。本研究では、ストレスの低減やうつ病の再発防止に優れたマインドフルネスと、母親の援助要請に応答し、育児支援等の行動を高めるためのファミリースキルトレーニングの組み合わせが、妊産婦のストレスをどのくらい軽減できるかを明らかにする。本研究の成果により、産後うつ病を効果的に予防できる介入プログラムの確立が可能となる。
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研究実績の概要 |
本研究は、ストレスの低減やうつ病の再発防止に優れたマインドフルネスと、母親が援助要請するスキルおよび母親の援助要請に応答して育児支援等の行動を高めるファミリースキルトレーニングの組み合わせが、妊産婦のストレスをどのくらい軽減できるかを明らかにし、それを実証する研究である。 2023年度は、マインドフルネスストレス低減法(Mindfulness Based Stress Reduction;MBSR)を基に妊婦を対象に開発されたMindfulness-Based Childbirth and Parenting:MBCPにパートナーの育児支援行動を高めるためのファミリースキルを加えた出産と子育てのためのマインドフルネスプログラムを開発した。妊婦を対象にしたマインドフルネスの先行研究は、ハイリスク妊婦を対象としたものや出産や痛みへの不安や恐怖の軽減を目的としたものが多いが、本研究のプログラムは、①体と心の深いリラクゼーションを得る、②お産の痛みに対して意識して対処する方法を学ぶ、③出産に対して自信と勇気を持つ、④妊娠や出産、子育て、日々の生活で感じるストレスマネジメントのスキルを伸ばす、⑤パートナーとのコミュニケーション能力を伸ばすことを目的とている。妊婦とそのパートナーがマインドフルネスやファミリースキルをリソースとして活用して、出産や育児で生じる様々なストレスを受容したり、対処していくことを目指している。現在、初産婦とそのパートナーを対象とし、オンラインを活用したパイロットスタディを行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
出産と子育てのためのマインドフルネスプログラムは、週に1回ずつ8回(計8週間)実施し、妊婦とそのパートナーが一緒に参加することを求めている。パイロットスタディでは、プログラムに参加する介入群と対照群を設定しているため、同時期に開始できる研究協力者を募るのに時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
出産と子育てのためのマインドフルネスプログラムのプログラム内容の評価と妊婦およびパートナーのメンタルヘルスの効果測定等について評価を行う。この結果を踏まえ、今後のRCTの調査デザインを再検討する予定である。
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