研究課題/領域番号 |
21K10916
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
中尾 優子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40325725)
|
研究分担者 |
田中 一枝 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (00806804)
山本 直子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (10594864)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 超音波診断 / 乳房マッサージ / 臨床助産師 / 産褥 / 母乳 / 超音波画像 / マッサージ評価 |
研究開始時の研究の概要 |
産褥早期の乳房・乳頭マッサージ前後の両乳房を超音波画像により撮像する。対象者に、産褥3日間縦断的に依頼する。データ収集後、分担者と解析を進める。解析ポイントは、乳房内の間質の見え方(周囲間質と浮腫状間質)や乳腺組織の厚さ、乳房下の大胸筋のエコーレベル、乳管拡張像の有無や母親の主観的感覚である。解析を進め、超音波画像によるマッサージ前後の乳房評価スケールを作成し、臨床で働く助産師による撮像でも評価が行えるかを明らかにしていく。
|
研究実績の概要 |
前段階の研究である超音波画像による乳房マッサージ評価スケールの開発がコロナ禍により、遅れたため、臨床応用の実績データ収集の開始が遅れた。コロナ禍が落ち着いた今年度末に、3名の助産師の協力を得て、乳房うっ積のある産褥早期の5名の褥婦に対し、現在まで実施していた研究者とは異なる助産師によるマッサージを実施し、その前後の撮像を行うことができた。3名の助産師は、アドヴァンス助産師であり、乳房マッサージの手技は一定のスキル有りと判断した。実施時は、研究者が付き添い手技を確認した上で行った。 これから、分析を開始するが、現在までに、前段階の研究と同様①マッサージ実施した乳房の乳腺幅の縮小、②マッサージを実施していない乳房の乳腺幅の増大、③マッサージ後の後方境界線の高エコー画像、④マッサージ後の間質(周囲間質と浮腫状間質)の明瞭化など特徴的な画像が見受けられた。詳細な統計を含む解析は、これから開始する。 カラードプラ―法については、現在使用の超音波では、明確に撮影できず、この項目については、断念した。産褥早期に母親に実施するため、効率よく撮像され、短時間で評価出来ることが望まれる。臨床に応用するためには、今回のデータ解析を充分に行い、前段階の研究結果の項目の精選が必要となる。 データ解析のための情報収集は有識者も含め、適宜行っている。最新の書物も購入し、今回の超音波による乳房画像の解析を実施している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍より、前段階の研究が遅れた上に、現場の助産師が忙しく、協力を得ることが難しかったが、3月に、コロナも落ち着き、3名のアドバンス助産師の協力を得ることができた。5名の褥婦に対して、臨床助産師がマッサージを行い、乳房マッサージ前後の撮像を得ることができた。現場の助産師からのマッサージにて、褥婦の受入もスムーズであった。データ収集の打ち合わせも密に行い、授乳後の母子ともに負担のない時期にデータ収集を行うことができた。これから、解析を行っていく。
|
今後の研究の推進方策 |
前段階の研究を参考に、作成した乳房マッサージ評価スケールが、現場で使用可能かを今回、臨床の助産師が行ったマッサージ前後の超音波画像と比較し、判定する。有識者に確認しながら、実施する。
|