研究課題/領域番号 |
21K10932
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 (2022) 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 (2021) |
研究代表者 |
西岡 笑子 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (70550797)
|
研究分担者 |
三上 由美子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (60760113)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 働く女性 / ウィメンズヘルスヘルスリテラシー / 健康教育 / web介入 / ウィメンズヘルスリテラシー / プログラム開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、働く女性に対しウィメンズヘルスリテラシーを啓発するための教育プログラムの開発を行うことである。具体的には、①中小企業、産業医および自治体と連携し、中小企業で働く女性や非正規雇用等の女性に対し女性の健康に関する知識啓発を行い、ヘルスリテラシーおよび検診受診率を向上させること、②女性の健康相談、キャリア相談体制のモデル構築および必要時に医療機関を受診できるシステムの構築を行うことである。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、研究代表者が作成した女性特有の健康問題に関する記事の送信が、働く女性のヘルスリテラシー向上に寄与するかを無記名自記式のweb調査により明らかにすることである。 令和4年1月に事前調査の後に、3か月間の介入を実施した。介入後の調査および3か月後の追跡調査を実施した。事前調査には、20代の社会人女性968名が回答した。そのうち、168名が3か月間の介入研究への参加を希望し(以下、介入群)、800名は参加を希望しなかった(以下、対照群)。3か月後の調査には、介入群は125名(追跡率74.4%)、対照群は391名(追跡率48.9%)が回答した。6か月後(介入終了3か月)の追跡調査は、介入群は99名(事前調査からの追跡率58.9%、3か月後からの追跡率79.2%)、対照群は314名(事前調査からの追跡率48.9%、3か月後からの追跡率80.3%)が回答した。今回は、事前調査、3か月調査、6か月調査の全てに回答した者のみの分析を行った。事前調査では、成熟期女性のヘルスリテラシー尺度得点は、介入群は対照群と比較し有意に低かったが(介入群;48.6±11.0点, 対照群53.0±12.1点)、3か月後は、介入群は対照群と比較し有意に上昇した(介入群;59.2±12.1点, 対照群52.3±12.6点)。6か月後は、両群に有意な差は認められなかったが(介入群;52.2±13.5点, 対照群53.0±11.7点)、介入群のみ、6か月後は、事前調査と比較し有意に上昇していた(事前調査;48.6±11.0点, 6か月後;52.2±13.5点)。 介入効果にバイアスがかかっている可能性が考えられるが、3か月間の記事配信の一定の効果を確認することができた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
科研申請調書にある研究計画では、令和3年度中に研究計画書を研究倫理委員会へ提出し、承認後、令和4年度に研究を実施する予定であった。研究計画書は、調書作成時にほぼ出来上がっていたため、当初の計画よりも早く、令和3年7月に研究倫理委員会に申請、令和3年12月に承認された。令和4年1月に事前調査を実施、1~3月までの介入、介入後調査(3か月後調査)、介入終了後3か月後調査(6か月後調査)を実施することができた。 (研究者の所属先の異動があったため、実施中の研究について、異動先の大学にて再度研究倫理審査を受け、承認された。)
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、データ分析を行い、学会発表および論文投稿を行う。今後は、企業等でも同様のプログラムを実施することを検討する。
|