研究課題/領域番号 |
21K10941
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
藤田 景子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (60587418)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | ドメスティック・バイオレンス / DV / 子ども虐待 / 子ども / 別居後 / インタビュー / デートDV / DV被害者支援 / 子育て支援 / ニーズ / 妊娠期 / 乳幼児期 / DV被害者 / 多職種連携 / モデル / 母子 / 支援 |
研究開始時の研究の概要 |
妊婦の 23.4%が DV 被害を受け、虐待死の 65.3%が 0 歳児である。妊娠初期から乳幼児 期は多くの女性や子どもが暴力被害にあっており、早急な対策が求められる。しかし、現 在、妊娠初期から切れ目なく DV 被害母子を支援する具体的な方法は持ち合わせていない。 本研究の目的は(1)妊娠初期から乳幼児期における DV 被害母子の支援ニーズ及び方法を 明らかにし、(2)子育て世代を包括する切れ目のない DV 被害母子の支援モデルを開発する。本研究の成果は、助産師が妊娠初期から切れ目なく母子と関わりを持つ中で、DV 及び 子ども虐待の早期発見・支援を可能にし、被害からの早期回復を促すことにつながる。
|
研究実績の概要 |
DVを受けた母親や子ども達が暴力をふるっていた加害者と離れた後、どのような助けを必要としているのか明らかにすることを目的に研究を行っている。本年度は、DVのある家庭で育ったが、母親と共に加害者と離れた子どもが、「大人に対してどのようなイメージを持っているのか?大人にどんなふうに関わってほしいのか?どんな大人になりたいのか?などについて」研究への参加の協力が得られた子どもを対象にインタビューを行った。 小学生から高校生までの12人が参加した。インタビューは、小学生、中学生から高校生のグループに分かれて行った。 大人にどんなふうに関わってほしいかについては、しっかりと子どもの意見にも耳を傾けてほしい、子どもの話をしっかり聞かずに、自分の意見を押し付けてくる大人は嫌だと多くの子ども達から意見があがった。また、子ども達は、大人が例え自分の考えに否定的だったとしても大人の立場からどう考えているのか、その考えの根拠をしっかり教えてほしいと望んでいた。 これは、理由がわからないまま怒られたりすることは理不尽だと感じるからとのことであった。子ども達の意見は、大人だろうが子どもだろうが、人として他者に関わる際に他者に求める大切なことと共通していると考えられた。このように、子ども達はしっかりと自分の意見をもって生きており、その考えを言葉で他者に伝えられる力があると考えられる。子どもたちの言葉にしっかりと耳を傾け共に話のできる大人が増え、子ども達が生きやすい社会の仕組みを検討する必要がある。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本年度、研究者の妊娠が分かり体調不良となった時期があったこと、年度途中で産休に入ったため、研究の進捗に遅れが生じている。
|
今後の研究の推進方策 |
本年度、子どもへのインタビューと共に、子どもの母親への研究の依頼を行い研究参加への意思が得られているため、研究再開時、研究を進めていく。
|