研究課題/領域番号 |
21K10947
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 弘前学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 厚子 弘前学院大学, 看護学部, 教授 (20320608)
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研究分担者 |
藤崎 和弘 弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (90435678)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 栄養バランス / 肥満 / 青年期 / 栄養管理バランスソフト / 思春期・青年期肥満 / 栄養バランス改善 / 摂取エネルギー量改善 / 栄養管理プログラム |
研究開始時の研究の概要 |
思春期から青年期の肥満は成人期肥満に移行することが明らかになっており、世界的な問題である。我々は「栄養バランス管理装置」を開発し、糖尿病高齢者、妊娠糖尿病既往女性に食事指導をし、栄養バランスを改善することで血糖値改善に寄与してきた。しかし、プレ調査において、思春期・青年期肥満の特徴は栄養バランスが極端に悪く、それでいて摂取エネルギー量が高いことであることが判明した。本研究は新たに開発した「栄養管理装置及び栄養管理用プログラム」を用い、思春期・青年期の肥満男女が視覚的に栄養バランスと摂取エネルギー量のアンバランスを理解し、肥満改善を行うことを支援する。
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研究実績の概要 |
思春期から青年期の肥満は成人期肥満に移行することが明らかになっており、世界的な問題である。プレ調査において、思春期・青年期の肥満の特徴は栄養バランスが極端に悪く、それでいて摂取エネルギー量が高いことであることが判明した。健康意識が比較的低い思春期・青年期の肥満学生には改善点が視覚的に容易に分かり、楽しく肥満改善に取り組めることが必要である。本研究は新たに開発した「栄養管理装置及び栄養管理用プログラム」(特許第7125036号)を用い思春期から青年期の肥満男女が栄養バランスや摂取エネルギーの振り返りをおこない、自己コントロール方法を身に着け、肥満改善を行うことを目的とする。 本装置は日本糖尿病協会の糖尿病食事療法のための食品交換表を参考としている。食品交換表は、①穀類、②果物、③肉・魚・卵・チーズ・大豆、④牛乳と乳製品、⑤油、⑥野菜、⑦砂糖など調味料の7項目に分類されているが、標準モデルエネルギープログラムは栄養素のなかで主にエネルギーとなる穀類、脂質、砂糖の摂取エネルギーを合計して算出する。この考え方により、穀類、脂質、砂糖の摂取エネルギー量が明確になり、食事改善に結び付きやすくなる。 年代・性別に対応した標準モデルエネルギー量は「厚生労働省 2020年栄養摂取基準」を参考とした。対象者は年齢、性別、1か月中の最終週の3日間(例えば月・火・水)の食事内容を入力する。その際、例えば「ごはん」は「茶わん軽く1杯」「茶わん1杯」「茶わん大盛り1杯」「茶わん2杯」などに分かれているので、食べた量を選択して入力する。3日間における栄養バランスとともに穀類、脂質、砂糖類の摂取エネルギーの総和が示され、標準モデル摂取エネルギーを超えると超えた分が「赤」で表示される。 入力方法の簡便化が課題であるが、令和5年6月中に介入研究開始の見込みである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
データベースの構築(1,800件以上)、ソフトウエア入出力ファイナルフォーマットの決定他、「栄養管理装置及び栄養管理用プログラム」装置はほぼ完成しているが、コロナの関係で打ち合わせがスムーズにいかず、完成までの経過が長くかかった。
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今後の研究の推進方策 |
①すでに10名程度に入力環境をプレ調査している。入力操作の簡便化が課題であるが、5月中に解決する見込みである。②完成した「栄養管理装置及び栄養管理用プログラム」を用いて、食事調査を行う。対象者を肥満・普通・やせ体型別に分類し、栄養バランスと摂取カロリーの特徴を調査する。③肥満学生の食事指導を行う。④プレ調査では抑うつがある学生は栄養バランスが悪く、食品材料摂取頻度が低かった。本研究では対象人数を増やし、抑うつのアンケート調査を行う。抑うつ状態にある学生の栄養バランスの特徴を調査する。
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