研究課題/領域番号 |
21K10957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
倉橋 理香 大阪医科薬科大学, 看護学部, 助教 (80850635)
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研究分担者 |
竹村 淳子 大阪医科薬科大学, 看護学部, 教授 (00594269)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 家族支援 / 子ども緊急入院 / 低出生体重児 / 幼児期 / 入院 / 緊急入院 / 家族 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、幼児期の子どもを育てる家族が「子どもの緊急入院」という出来事に直面した時に、若手の看護師や、小児とその家族に接する機会が少ない看護師でも、素早く、簡単に、的確に家族に起こった問題をアセスメントできるツールを開発することである。 多様化・複雑化する社会の中で家族のあり様や家族の形も多様化し、家族機能を十分に遂行できない家族の脆弱性が指摘されている中、入院早期から作成したアセスメントツールを利用し必要な支援を明らかにすることで、家族の危機につながるような問題に早期から介入し家族の負担を軽減していけるような看護支援が実践できるようにしていきたいと考える。
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研究実績の概要 |
本研究は、子どもを育てる育児期の家族が、「子どもの緊急入院」に直面した際の家族への支援を目的に研究を進めている。2023年度は、文献検討を重ね、子どもに健康問題が生じた時の対応は、親による子どもの健康管理能力が大きく影響することが明らかとなり、親の養育行動や家族の生活力量モデル等にも着目して文献検討を進めた。 しかし、育児期家族への家族支援について検討を重ね、研究を進めていくにあたり、研究対象とする子どもや親の状況を(年齢や疾患、重症度などを)さらに限定していく必要性が生じた。育児期家族の養育に着目し、子どもや親の状況を焦点化していくうえで、「緊急入院」のなかでも、「低出生体重児の出生」に焦点をあて、一部研究計画の修正をおこなった。 家族看護の発達理論の中で、新しく家族員が誕生すると、その家族員を含めた子どもを中心とした生活への調整や親の役割調整など家族に多くのストレスがかかる時期であると報告されている。その子どもが「低出生体重児」であると、より慎重に子どもの健康管理を行っていかなければならず、正常出生児に比べ生活の調整が必要となる。また、「低出生体重児」は、予期しない出産により、急な入院となることが多く、子どものNICU入院に伴い出生直後から母子分離が生じる。そのため、家族は出産や子どもを家族に迎え入れる準備もできないまま、新たな生活を開始することとなる。 以上のことより文献検討を重ね、「子どもの緊急入院」の中でも、「低出生体重児の出生」という場面に焦点化し、家族への支援について考えることとし、研究計画の一部修正を行った。研究計画を修正後、低出生体重児のNICU退院後の育児に関する文献レビューを行った。2024年日本小児看護学会第34回学術集会において発表を予定している。また、インタビュー調査については、倫理申請を行い審査結果待ちの状況である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は、文献検討に続き、子どもが緊急入院するという経験をした家族を対象に、聞き取り調査を行い、緊急入院をした際に家族に起こった問題、必要であった支援を明らかにしていく計画であった。しかし、文献検討を進めていく中で、「子どもの緊急入院」という出来事が起こった幼児期のすべての家族が支援を必要としていることではないことや、子どもの年齢や疾患の重症度や治療によっても異なること、家族員によって、子どもの入院という出来事に対する捉え方が異なることなどが明らかになってきた。 そこで、「子どもの緊急入院」の中でも多くの支援が必要とされる「低出生体重児の出生」という場面に焦点化し、研究計画を一部修正した。研究計画の見直しや、先行研究の分析に時間を要したため、当初の計画していた予定よりも進行が遅れている。 先行研究について分析をおこない、NICU退院後の低出生体重児を育てる母親のニーズと育児支援の現状について文献レビューをおこなった。その成果については、2024年日本小児看護学会第34回学術集会において発表を予定している。同時にインタビュー調査については、倫理申請を行い、審査結果待ちである。許可が得られ次第、インタビュー調査にとりかかかる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の目的は、育児期にある家族の「子どもの緊急入院」という出来事に直面した時の家族に起こる問題をアセスメントするツールを作成し、家族支援の基盤とすることである。当初、文献検討をすすめ、その後の聞き取り調査を行っていく予定であった。さらなる文献検討をすすめ、インタビュー調査の準備を進めていく中で、すべての家族が支援を必要としているわけではなく、子どもの状況や、家族を焦点化していく必要があると考えた。 研究計画の修正後、文献レビューに関しては、2024年日本小児看護学会第34回学術集会において発表後、早急に論文投稿を行っていく予定である。インタビュー調査については、倫理申請を行い、現在審査の結果待ちである。許可が得られ次第、予定しているリクルート方法で、研究対象者のインタビューを順次開始していく。インタビューした内容は、質的帰納的研究で、M-GTA(修正版グランデッドセオリーアプローチ)での分析を検討しているため、インタビューを行いながら分析を行っていく。学会での発表、論文投稿ができるようすすめていく。
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