研究課題/領域番号 |
21K10959
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58070:生涯発達看護学関連
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研究機関 | 宝塚医療大学 (2023) 大手前大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
木野 寛子 宝塚医療大学, 和歌山保健医療学部, 准教授 (60712198)
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研究分担者 |
上澤 悦子 大阪信愛学院大学, その他部局等, 研究員 (10317068)
谷口 光代 宮崎大学, 医学部, 講師 (30613806)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 産後うつ / 筋力トレーニング / 妊婦の筋肉量 / エクササイズ / 妊婦 / 筋肉トレーニング |
研究開始時の研究の概要 |
現在、産後うつの予防が喫緊の課題といえる。自殺率が高い条件としては、35歳以上、初産婦があったと報告され、今後高齢出産が増えることを鑑みると、産後うつは増加すると予測される。精神面のサポートに関しては多く研究されている。しかし、身体面からの研究は少ない。産後の筋力トレーニングが母親の抑うつ状態に有意に効果があったとの報告(T. Hinmanら,2014)もあり、加えて、妊娠中からのトレーニングで、筋力の維持・増進を図り、育児負担感からの早期の疲労回復ができる体を作ることも、産後うつ予防には重要である。そこで、妊娠中から産後うつ予防をするための筋力トレーニングプログラムを開発することとした。
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研究実績の概要 |
2023年度の実施は、筋力トレーニングと産後のメンタル状態の質的分析と文献検討、研究実施施設の選定である。 本研究の目的は、産後うつを予防するための筋力トレーニングプログラムの検討である。高齢出産のカップルを対象に、筋力トレーニングプログラムの影響を検証した。その中に、筋力トレーニングを定期的に行っていたが、産後のメンタル状態がネガティブな対象者がいた。もともとの性格やCOVID-19禍で、他者とのかかわりがない状態なども影響していると考えられた。COVID-19禍という特殊な環境では、筋力トレーニングのみではメンタルのサポートは困難であると考えられた。文献検討により、日常生活の身体活動が精神状態に影響を与えること(上田,2012;絹川,2018)は明らかになっている。その中でも気分の落ち込みあり群11名(18.9%)はなし群47名(81.1%)より,総活動時間(p=0.002),30分未満の座位行動時間(p=0.020),中高強度活動時間(p=0.035),10分未満の中高強度活動時間(p=0.018)が短い(相澤,2022)。さらに、身体活動は就労の有無などによっても左右される(中村,2019)筋力トレーニングは、10分未満の中高度活動にあたると考えられることから、精神状態に影響を与えることができると考えられる。 今後は、妊婦の筋肉量測定を行い、筋肉量と精神状態の関連や筋力トレーニングの実施との関連などを調査していく予定である。 研究者の勤務地の移動に伴い、研究協力施設の変更を余儀なくされたことから、施設選定を行っている最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
勤務施設移動に伴い、研究協力施設の変更を余儀なくされたため、施設選定に時間を要している。それに伴い、研究計画書の倫理委員会提出も遅れている。しかし、協力施設の目途が立ったため、今後は進めていくことが可能であると考える。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画書の作成を行い、現在倫理委員会への準備中である。データ収集のための協力施設への打診をしている最中である。
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